彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

終幕から始まる開幕 ページ43

no.side





｢ちょっと、そんな言い方ひどくない！？｣





ある世界会議の日。




会議室は修羅場化としていた。





｢うるせーな。
俺の隣はコイツだから｣




そういいながらイギリスはAを隣の椅子に座らせる。




この攻防が始まったきっかけは



イギリスとAが公式に条約を結んだ日。



それからというものイギリスは少し、




いやかなり嫉妬深くなっていた。






｢私、イギリスさんのことフランスに色々協力して貰ってたんです！｣




この言葉で彼が反応したのは言うまでもない。



今までAは暗黙でフランスの隣に座り続けていた。





｢こいつといると変態がうつる！｣




その言葉から勃発。




Aとイギリスが条約を結んだことは




国家的にニュースになる程度には騒がれた。




だがフランスにそれは関係ない。




フランスは例えそういう関係でも




隣に女子がいるだけでボルテージが上がるというもの。





｢こういう時ぐらいしかAちゃんを堪能できないんだからいいじゃん！｣





｢誰が堪能させるかよ、アホか！｣





こんなくだらない喧嘩。



もちろん周りは呆れ顔ばかり。





｢こいつらのせいで会議がすすまん・・・｣




｢毎回このやりとりあきねーアルか｣




｢ふふふ
Aちゃんは好かれているんだね、羨ましいな｣




｢いいなぁ〜
俺もAちゃんの隣がいいなぁ｣




｢い、イタリアくん！
気をつけてください、飛び火がきますよ！｣



｢もーまだかい？
早く帰ってハンバーガー食べたいんだぞ！｣




様々な国家が交わる中




渦中にいるAは倍以上に呆れていた。




だが自分が発言したって





｢なんだよ、フランスの味方すんのかよ｣



しゅんと子犬のように見つめるイギリス。




｢いえ、断固イギリスさんの味方です！｣





こんな会話をした暁にはもっとややこしくなるのは分かっていた。





かしこいAはこの時、ずっと黙り続けるのだった。





────これが最近の日常である

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