彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

好きになるばかり ページ41

side. you





｢・・・・・・｣





｢おーい・・・
流石に無反応は困るんだけどな｣





状況が追いつかない。





好き？





好き？






きす？





すききす？






｢はて・・・｣





｢なるほど処理落ちしてのんか｣





そもそもきすってなんだっけ




そもそもすきってなんだっけ




というよりもすきっていっぱいしゅるいあるよね






｢どっちなんだ・・・｣





｢何がだよ｣




なんか唇がしっとりしてるのも不思議だ。






｢すいません、ちょっと状況を整理してきます｣




よいしょとイギリスさんの上から引こうとすると




ぐぃと中々離してくれない。




｢まてまて！
お前パニクるとどこまでもパニクるな｣





どこか呆れたように言う彼は何を言ってるかわからない。





｢だから・・・｣




私がセリフをいう前には




イギリスさんの顔が視界から消えた。

見えるのは綺麗な金髪の髪だけ。




｢・・・っ！｣




カプリと

いやガブリとも言うのか、首に噛み付いてきた。



その上舌で舐めるものだから思わず

変な声がでる。




｢へぇ、噛まれるのはお好きか｣




その言葉とともにゆっくりと押し倒される。




｢言い訳の悪い子は嫌いだ｣




｢・・・｣



鋭い視線に思わず何も言えなくなる。





｢で、？｣




｢へ？｣




｢お前は俺をなんだって？｣




さっきとは違う優しい声。




あぁ、何だっけ。




この声は私を労うために初めて頭を撫でてくれた時。




それに似てる。




じんわりと心があたたかくなる。





｢好き｣




この言葉に嘘はない。




ずっとずっと




私が抱え持っていた気持ち。






｢そうだな｣




｢だから取り乱さないで聞いてくれよ｣




｢俺も好きだから｣





悲しい表情。





違う。私はこんな顔をさせたいんじゃない。





じゃあこれはイギリスさんの本心？




同じ気持ちでいてくれている？





｢私、いい所なんて一つもないのに｣





｢馬鹿、それを決めるのは俺だ｣






｢だから泣くなよ｣





つぅと重力に逆らって流れる涙。





｢だから、これからは俺の隣にいてくれ｣





この言葉に私が肯定しないとでも思っているのか。






｢はい、となりにいさせてください｣







その時




どこか遠いところから鐘の音が聞こえたきがした

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