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嫌いになんてさせない ページ39

side. you




「イギリスさん、お仕事は・・・」




「あんなの嘘に決まってるだろ」




女性と約束をして破るなんて紳士失格だ




そういいながら私の涙を人差し指ですくってくれる。





「でも嘘をつく紳士もどうなんですか」




「あー・・・まぁ細かいことは気にすんな」





私がズバリと言うと




少したじろいだがスグにいつもの顔に戻る。




何か泣いてたのが馬鹿みたいだ。






「それで、俺がいなくてそんなに寂しかったか」





そうか、そうかとあからさまにからかっているのが分かる。




違います、といつもなら言えるのに





私の頬にはまた涙が伝う。





だって2ヵ月も会えなかった。





話してなかった。





こんなに恋焦がれるなんて




少しは女心をわかって欲しい。






「・・・そうですよ」





ついに私の中の溜まっていた

袋がパンと破裂する音が聞こえた。






「会えなかったの、話さなかったの、
全部全部寂しかったんですよ」





「私のこと嫌いになったのかって」





「でもイギリスさんがいくら嫌いって言っても」





「私はイギリスさんを嫌いになんてなれない」





だって、こんなにも





「・・・好きだから」





あぁ


あぁ



言ってしまった。




でも悔しくて嬉しくて色んな感情が混ざって





もうどうにでもなれ。


私たちの関係なんて


変わってしまえ。





「涙は嘘をつかない」



するとぼそりとイギリスさんは呟いた。




「俺のこと本当に好きか」





真剣な眼差し。



エメラルドの鋭眼。





「嘘なんてつきません」




「そうか」





すると急にぐいっと引っ張られた。



そして重力の赴くまま



私はイギリスさんの上に倒れた。




まるで私が、




「お前が押し倒すのは2回目か」





そんな覚えない。




そんな発言がでないほど私の心臓はうるさい。





「約束したんだよ」




エメラルドの瞳が私にゆっくりと近づく。




「俺のことをそれ以上に好きになってもらうってな」




そう言って舌で涙を拭う。




思わず立ち上がりそうになったが




彼という手錠が許さない。





「でも俺は足りない」





「もっともっと
お前が想う以上に俺を好きになれ」





「だけど」





「俺はその倍以上に」








「お前が好きだけどな」








好き?






そう理解する時には





私の唇はしっとりとした何かに包まれていた。

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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時

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