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迎える朝は輝いて ページ34

side. you





どこからか声が聞こえる。




「・・・い。・・・きろ」





上司?





でもまだ眠い。


あと10分くらい欲しい。






「起きないと下着もろとも品剥(む)くぞ」









「・・・!!」




何故かそれだけはハッキリと聞こえて




私はバッと布団から上半身を上げる。




右隣には人の気配。




「ようやく起きたかよ」




そこには私の想い人、イギリスさん。





イギリスさん。





イギリスさん?





「な、なんでイギリスさんが私の部屋に!」






「ちげーよ、馬鹿。
お前が俺の部屋にいるんだよ」





そう言われ辺りを見渡すと




昨日のゲストルームとは違う置物や配置。





瞬間頭の中は混乱する。




「まったく・・・昨日はあんなに積極的だったのにな」




そんな混乱の中イギリスさんは




さらに爆弾を投入してきた。




「ちょ、待ってください!
何ですかそれ!」





「あんなに俺にしがみついて、泣いて喘いでなぁ」





ニヤニヤと笑うイギリスさんにさぁと顔が青ざめる。




私はいつの間にか不埒な真似を働いていたらしい。





これは上司にどう報告すればいいのだろう。




もしかして国としての生命危機なのでは。





そんなことを考えていると




ぶっと空気が漏れる音が聞こえ、突如イギリスさんの笑い声が響く。





「んなわけねぇだろ、本当お前面白いやつだな」




「なっ・・・」




またからかわれた。




何でこうも私はからかわれてしまうのだろう。





イギリスさん曰く、

お偉いさんが急に来訪して来たので
私は急遽イギリスの部屋で寝かされたらしい




でもそんな理由でイギリスさんの部屋に来ていいものだろうか。





うーんと悩んでいると視線を感じた。


視線を向けるとバチと稲妻が走るように目が合う。





まっすぐな眼差しに心臓が跳ねる。




「攻略本」




「はい?」


それもつかの間



何かの呪文なのかいきなりそんなことを言い出した。




と同時に私の中に違和感を感じた。




(何だろう・・・)




どこか穴が空いたような感覚。




よくわからない。





「大丈夫そうだな」




「???」




イギリスさんはそんなことを言いながら




優しく頭を撫でてくれた。




いったい何があったんだろう。

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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時

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