彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

▼紳士と＊＊は紙一重 ページ15

side. you





文字がぶれて何が書かれているか分からなかったが、


そのページには地図が貼ってあった。



多分見間違えが無ければこの見取り図は



イギリスさんの書斎だ。



地図に描かれている所のとある部分に
赤丸印で『秘！』と書かれていた。




気になるところではあったが


用がない以上はイギリスさんの書斎は中々入れない。




(これはまたの機会かな)



しかしこの考えは


すぐに覆ることになるとは思いもせずに。









｢お待たせしました。
こちら輸入船がでる予定表です｣



｢急に悪いな｣



あの項目を見てから



何か狙ったように上司からイギリスさんの所へ書類を持っていく機会がでた。





まさか目の前にいる彼は部屋を漁られることまでは考えていないだろう。





｢それじゃあこれ上に届けてくるから
お前は少し待ってろ｣





するとイギリスさんは



私にチャンスをくれるかのように部屋から出ていった。






────今だ！




カバンに入れた地図を見て

私は部屋を見渡す。





もちろん狙うのは『秘』と書かれた場所。




そこは、


｢なんで椅子の下なんだろう・・・｣




『秘』と書かれていたのはイギリスさんが


いつも座っている書斎の椅子。





座る部分には牛革のようなもので包んだクッション。





私は思い切ってクッションを上げた。





｢こ、これは・・・！！｣





そこには



中々派手な表紙の柄と、




裸体の女性が色気のある仕草でこちらを向いている雑誌。





｢あ、あわ、あ｣





あまりに衝撃的すぎて、声がでてこない。




こらはいわゆるあれだ。



大人の雑誌・・・的なやつ。




｢い、イギリスさんはこんな人がいいのかな・・｣




私は不意に自分の身体を見る。



お世話にもないすぼでぇーとは言えない。




(これで好みがわかる？)




そんな事を思い

パラパラと雑誌を捲っていると




女性を虐げているものや




拘束されているものがあった。







｢・・・・・・｣




中身も内容も強烈すぎて


放心状態になっていると




ガチャりと古いドアが開く音がした。





｢A、悪い。
ちょっとここの日程を教えて・・・｣





｢ぁ・・・｣





｢へ、｣





この瞬間

未だかつてない大ピンチに遭遇しようとしていた。






▼Aは探索スキルがあがった

▼フィールドはカタストロフになった！

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