【刀剣乱舞】主は私を嫌っている

8:涙 ページ8

その涙はとまることを知らないようだ。





膝丸「あ、兄者！Aの目から涙がでてきているぞ！」


膝丸は少し焦った声で兄者、髭切を呼んだ。



すると髭切はAの顔を覗きこむなり

髭切「おやおや、A泣かなくていいんだよ。」



優しい声でAがなきやむように、赤子をあやすように背中を撫でた。


貴方「うっ………っ……。」




髭切「ほら、僕の胸をかしてあげるからもう泣かないでおくれ。」


そう言ってこんどは私を優しく抱き寄せる。

髭切兄のいい香りが私を包みこんだ。

貴方「っ………っ……。」


少し涙が治まった所で髭切兄がまた口を開く。



髭切「Aを泣かせるような悪い奴は僕達が切っておくからね。」


そう言って頭を撫でた。


あぁ。まるで昔に戻ったようだ。

この本丸で嫌なことがあってもきっと私は笑顔で毎日を過ごすことができるだろう。



貴方「髭切兄、膝丸兄ま…た会えたね！」


私は涙でぐしゃぐしゃになった顔でめいいっぱい笑った。


そしたら膝丸兄が怪我をしているのに気づいたらしく


膝丸「Aその傷どうしたんだ？」


貴方「あぁ、これか。これは……私がドジだから転けてできた傷だよ！」


髭切「頬もかい？」


貴方「う、うん！」






主にやられたなんて言えるはずもなく私は１つ嘘をついた。

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