27:止めても無駄だよ ページ27
貴方「出陣……私一人で行って来てってさ。」
Aは鶴丸から目を逸らして一言そう言った。
鶴丸は驚いた表情を浮かべ、肩をつかんでいる手を少し緩める。
髭切「だめだ。僕達の可愛い妹を一人で出陣させる訳にはいかない。」
少し低めの声で言うと髭切兄は立ち上がり私の方へ近づいた。
すると
貴方「髭切兄、私達が主に仕える理由知ってる？」
と急に彼女が話を始めた。
髭切「理由は、そりゃ刀に生まれたからには主のやくにたたないといけないからじゃないのかい？」
貴方「間違ってはないけど、私達が主に仕える理由は主の命を守るためでしょ？だからこの出陣しっかりこなして、誉をとって、沢山の資源をとって帰ってくる事。これが主のため。だから私は必ずこの出陣を無事に終わらせ、折れることなくこの本丸へ、皆のもとへ帰るよ。」
彼女は見とれてしまうほど美しく微笑んだ。
鶴丸「君って人は………。A！」
下を向いていた鶴丸が急に顔を上げいつも通りの元気な声で彼女の名を呼んだ。
貴方「ど、どうしたの…？」
鶴丸「絶対に折れたり欠けたりしちゃだめだからな！」
そう言うと今度は彼女を抱き寄せた。
貴方「うん！私はそんなへましないよ！なんたって私は源氏の宝重なんだからね！源氏の名は汚すわけにはいかないよ。」
二人の笑顔がとても眩しく光った瞬間だった。
髭切「……しょうがないね。Aが行くって言ってるんだから止めるわけにはいかないよね。ね、膝丸。」
膝丸「っ！？あ、あぁ。Aを止めることは出来ないからな。」
二人はそう言うとAの頭を優しく撫でた。兄弟でそっくりな瞳はとても綺麗だ。
彼女の髪は兄弟よりも真っ白で鶴丸の髪の色によく似ている。
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◎花丸◎ - 歴史修正主義者さん» この作品を読んでくれてありがとうございます！更新遅れてスミマセン！ (2018年10月18日 18時) (
レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
歴史修正主義者 - とても面白いです！更新頑張って下さい(^O^) (2018年10月18日 12時) (レス) id: 43f343ee39 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 真黒さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年10月6日 10時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
真黒 - 更新頑張ってください (2018年10月6日 10時) (レス) id: 36145c8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
◎花丸◎ - 椿さん» カタナキャーですねww楽しみにしてくださりありがとうございます！！受験生なので更新トロトロですが見てくださると嬉しいです！(☆∀☆)ゝ (2018年9月27日 18時) (レス) id: d9e1742b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◎花丸◎ | 作成日時：2018年7月24日 14時
