おーまいてぃーちゃー！質問です！！【zm】

質問！！！！！ ページ5

『もう好きなの辞めようかな』

「…それがええんとちゃいます？」

『ねぇそこは、なんでっすか？くらい聞くところ！』


今日も今日とて小会議室に来ていた。
私がソファーに寝そべって呟くと、パソコンをいじっていた塩戸さんがつまらなそうに返事した。

「……なんでっすか？」

『私の悪口聞いちゃった。ゾム先生の気引こうとしてるの気持ち悪いって』

「ふーん」


無理矢理とはいえ、聞かせたのにそのどうでも良さそうな返事に、貯めていた文句が止まらない。

『自分磨きしないブスに、私の努力を馬鹿にしないで欲しいよね！てか、何が媚び売っててウザイよね、だ！先生達に媚び売ってんのはお前らもやろ！？』

「…溜まってんな」

早口で出てくる文句に、塩戸さんは引いた顔をした。

「…ま、あと数ヶ月で卒業なんやし、そろそろゾム先生に気持ち伝えるか否かくらい決めてもええんとちゃう？知らんけど」

『……最後の一言余計』


卒業、ね。

窓の外から見える冬空にため息をついた。嫌だなぁ、卒業したくないよ。

高校に行けば、ゾム先生に会いに行く時間なんて限られてるし、多分それどころじゃなくなる。


『あーぁ、なんで中学って留年制度無いわけ？』

「それ、社会でやらんの？それこそゾム先生に聞いてきたらええやん」

『やだ！ゾム先生には、私の出来た所しか見せたくない！』


社会以外のできてない点数、もう見られとるけどな、と呟く塩戸さんにうるさい！と返した。

良いの！社会はゾム先生の担当だから、出来る子でいたいの！！








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