検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:44,496 hit

質問!!!! ページ4

「ねぇ、Aちゃんって、ゾム先生に媚び売っててウザイよね」

「それな、分かる」




ある日の朝。
いつもより早く学校に着いて、いつもより早くクラスの前に着いた。

多分、それがダメだった。


聞きたくないのに、耳に届くのは私の悪口で。

別に気にしない。
大丈夫。何言われても、あの人達は私の何も知らないんだから。

深呼吸して、ドクドクと痛い心臓を落ち着ける。




「てかさ、ゾム先生はなんで何も言わないんだろうね」

「え?何が?」

「成績のこと!今年になってかららしいよ。点数悪くなったの。去年まで、トップ争いしてた1人だもん」

「え、マジで?そこまでして気引きたいってこと?ないわぁ」



そうだよ、気引きたいよ。私だけ見て欲しくて、私だけに笑いかけれ欲しくて、私だけを特別な生徒にして欲しい。


……お前らなんかに何が分かるって言うんだよ。




心の底から湧き上がる気持ち悪さに目眩がした。

ごぽりごぽりと、嫌な音を立てて、何かが溢れそうになる。
だめ、だめだめ。

おちついて、おちついて……。


「あ、そういえばさ!昨日のテレビ見た?」

「見た見た!あの俳優さん好きなんだよね」






話題か変わった瞬間、どさり、と足の力が抜けてその場に座り込んだ。


……まだ、心臓痛いや。



きっと、この子達は私が聞いた事は知らない。私がこの時間帯に来ないと思って、こうして話していたんだろうから。


何事もなかったように。私は何も聞いてない。何も嫌な気持ちを持ってない。

……うん、大丈夫。



誰に何を言われても、私はゾム先生のこと好きでいる。好かれる為の努力をするから。







『おっはよ〜!!』

「あ、Aちゃんおはよ!」

「はよ〜。昨日のテレビ見た?」



友達関係で問題起こして、ゾム先生に迷惑掛けたくないしね。

気持ちに全部蓋をした。








.

質問!!!!!→←質問!!!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (141 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , zm , 伊玖
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

卵の妖精 - 好きです!!!!!!!!!!! (2022年10月10日 16時) (レス) @page13 id: 6ce3260459 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 伊玖さん» うわーー!ありがとうございます! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - 百瀬のえるさん» 軽率に命を救ってしまった……。多分、TwitterのID変えたからですかね。すみません!【@Maguro__writer】で検索して頂ければ大丈夫かと!! (2021年4月7日 8時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - ありがとうございました、ありがとうございます、ありがとうございます…救われた命がここに。あとTwitter検索しても出てこないです…… (2021年4月7日 2時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖(プロフ) - 小茶丸さん» わぁい、ありがとうございます! (2021年3月12日 23時) (レス) id: bedb32b5c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊玖 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2021年3月4日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。