甘 い 恋 と 重 い 愛

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「 ごめん、A 」


『 どうしたの？ 』



「 泣かせちゃったし、一緒に回れなかったし、待っててって言ったけど…… 本当にごめん 」


『 待ってて？ 』




「 え、昨日言ったじゃん 」


『 私に？ 待っててって？………言った？ 』



「 聞いてなかったの？ 」






………聞いてなかった？

だって、私より彼女を優先して断られたんだって頭がいっぱいになってよく聞いてなかったかも


待ってて、って何を？







「 はぁ 」


『 ごめん、呆れた？ 』







凪に嫌われたら生きて行けないよぉぉおおぉおぉ…







「 違うよ 」



そう言って抱きしめられる






意味が分からない








「 俺、Aのこと好き 」




『 え？ 』


「 遅くなってごめん 」



『 彼女は？ 』


「 ちゃんとしてきたよ 」




『 ……本当？ 』







夢？


凪が私のこと好き？



いや、待てよ


目が覚めたら、彼女とラブラブしてる凪をまた見なきゃいけない現実に戻されるの！？




そんなの嫌ぁぁあああぁぁああ！！








「 夢じゃないってば 」






ほっぺたを摘んでた腕を取られる


微笑む凪に、チクチク痛む微笑みに、現実だと嬉しくなって思いっ切り抱きついた






『 凪！ だぁーい好き！ 』


「 うん、俺も 」







凪にキスされて涙が溢れる







「 本当にごめんね 」


『 ううん 』



「 付き合ってくれる？ 」



『 当たり前だよぉぉ…っ、うえーん 』

「 あははっ 」










晴れて、大好きな凪と結ばれました♡













───────後日談








「 もうAに付き纏うな 」


「 俺の方が将来考えれば安泰だぞ？ 」



「 俺の彼女なんだよ 」


「 考え直したら？ 」


「 はあ？ 」




『 ちょ、なんで喧嘩になるの！？ 』



「 Aに触るな！ 」


「 俺の方がモテるし、金もあるし、運動も勉強も… 凪に劣るとこ見当たらないけどなぁ〜… ん？ 」



「 Aが決めることだ 」

「 だからAに聞いてんだろ 」


「 Aが俺がいいって言ったんだよ 」

「 Aに聞いてんのにお前が出て来んなよ 」



「 人の彼女にアピールすんなよ 」

「 Aの人生の心配をしてんだよ 」



『 お願いだから喧嘩しないで… 』









日々、喧嘩勃発するのが悩みです。











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