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Your side
樹「あ、おはよう、A。」
おそらく今から帰宅するんであろう私服姿の樹くんが目に入る。
樹「よく寝れた？病院だと微妙かもしんないけど…」
そう言って笑って私の方を見る。
樹「あのね、急なんだけど、
明日さ、病室を移ることになった。
今いるのは救急のところでね。
これからはこーちとかきょもとかがいるところに行くの。
ま、まだ歩けないからさ、Aは車椅子乗ってるだけだけど。」
そっか、私がいつまでもここにいるわけではないか。
『樹くん、』
少しかすれた声で呼びかける。
樹「ん？」
『なんかいいことあった？』
どこか顔が嬉しそうだから。
樹「バレた？
実はね、Aに伝えといてって言われたんだけど。」
、
＿＿＿ラウの移植、決まったよ
『本当に！？いつ手術なの？ラウの体調は？』
樹「落ち着いて、A。
ラウの体調は今、大丈夫だから。
それと、手術の日を言ったらA、そこに行くでしょ？
今、それを許してあげられない。」
『なんで！？』
樹「今、Aの体は、
もう頑張れないって、悲鳴をあげてるの。
これ以上、無理することは医者として許してあげられないの。」
『でも、ラウの方が体調良くないでしょ？
それに、なんかあったら…ｹﾎｯｺﾎｯ……』
樹「A、咳出てきちゃったからちょっと落ち着こう…
うん、咳とまったね。
Aはさ、自分の体調が良くないことわかってるよね？」
何も言えなくて、気まずくて、目をそらす。
樹「ラウなら大丈夫。
俺はAには自分のことを一番に考えてほしいの。
それは俺だけじゃなくて、しょっぴー達もこーち達もそうなんだよ。」
(…そんなことないくせに)
でも思ってたって口に出しちゃいけない。
隠し通さなきゃ…
『…分かった。手術終わったら教えてね。』
樹「うん。じゃあ、俺帰るね。」
『バイバーイ』
そう言って扉が閉まる。
、
…私の気持ちを誰かに伝える必要なんて
きっとないから＿＿＿
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るなりんご(プロフ) - 最後の更新からもうすぐ一年が経ってしまうのですね…！無理しない程度で、でもまたこのお話の続きが読めるのを楽しみにしています！！ (11月18日 23時) (
レス) @page13 id: 62432eaa2a (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 続きが気になります、！ (11月11日 18時) (レス) @page13 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続きを読むの楽しみにしてます!! (10月22日 7時) (レス) id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - 更新とても嬉しかったです。ありがとうございます。これからも楽しみに待ってます(^^)頑張ってください！ (10月1日 2時) (レス) id: f283a81280 (このIDを非表示/違反報告)
Tea(プロフ) - みずはさん» 更新は遅いですが、これからも作品を楽しんでいただけると嬉しいです！ (2022年12月30日 16時) (レス) id: fb85f4560a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tea | 作成日時：2020年11月13日 17時
