48&作者 ページ2
Hikaru side
龍「お疲れ様です。」
中「お疲れ様です。」
『…。そんなに揃ってどうしたの？』
病室の中へ入れば3人が一斉にこちらを向いた。
久しぶりに声を聞いたような気がして
それだけで嬉しくなってしまう。
…その声は決して機嫌が良いとは言えないけど。
それにベッドの上で体を起こしてこちらを見る目は冷ややかだ。
辰「あのさ、俺達から話したいことがあって。」
そう言って辰哉が少し近づけば
そばにいるしめと海人の袖を引っ張る。
二人はそれに気付いたのかそれぞれ片方ずつ手を握った。
辰「俺達さ、
今までずっとAのこと傷つけてきたよね。
ごめん。」
そう言って辰哉が頭を下げるのと同時にみんなも頭を下げる。
『謝って、
許してもらって、
これから俺達が支えるね、
だからもう大丈夫だよ、
そう言いたいの？』
驚きで顔を上げた俺たちを見ることもなくAは言葉を続ける。
『別に謝ってほしいなんて思ってないし。
…謝ったところで何にも変わらないじゃん。
もう何も変わらないんだよ。
今気づいたところで遅いんだよ。
…もう全部終わったんだから。
それが分かったらこっから出てって。
顔も見たくないの。』
そんなこと言われるとは思ってなくて。
俺たちは誰一人として体を動かさない。
『ねぇ、出てって、そう言ってるじゃん!!!』
そう言って俺たちに枕を投げつけてきた。
その力の弱さがAの健康状態を示しているような気がして、泣きそうになる。
龍「A！落ち着いて、ね？
大丈夫大丈夫。
俺がいるから。」
そう言ってしめはAを落ち着かせながら
俺たちを出てけ、と言わんばかりの目で見てくる。
中「出てってください、
…Aの為に。」
そう言って病室の外に追い出された俺たちが最後に見たのは
しめに縋るように泣きじゃくるAの姿だった＿＿＿
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作者です！
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るなりんご(プロフ) - 最後の更新からもうすぐ一年が経ってしまうのですね…！無理しない程度で、でもまたこのお話の続きが読めるのを楽しみにしています！！ (11月18日 23時) (
レス) @page13 id: 62432eaa2a (このIDを非表示/違反報告)
うい(プロフ) - 続きが気になります、！ (11月11日 18時) (レス) @page13 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続きを読むの楽しみにしてます!! (10月22日 7時) (レス) id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
秋(プロフ) - 更新とても嬉しかったです。ありがとうございます。これからも楽しみに待ってます(^^)頑張ってください！ (10月1日 2時) (レス) id: f283a81280 (このIDを非表示/違反報告)
Tea(プロフ) - みずはさん» 更新は遅いですが、これからも作品を楽しんでいただけると嬉しいです！ (2022年12月30日 16時) (レス) id: fb85f4560a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tea | 作成日時：2020年11月13日 17時
