速すぎる ページ26
「んじゃ、スタート」
困惑するA組をよそに、生真が突拍子もなく手を叩いた。
「「「えっ」」」
入試同様、唐突なスタート。
バッとA____の、居た場所をA組が見た。
________いない。
「は！？ え、いたよな！？ さっきまで！！」
「！！ 昨日いなくなった時と同じ……！？」
そう、昨日。
八百万達に介抱されていたはずのAが、いつの間にか外に出ていたのは、紛れもなくAが自分の意思で抜け出したからだ。
生真の足音を、察知して。
ここは昨日使ったのと同じ、グラウンドβ。
一瞬で建物内に入った？ それとも遠くへ走り去った？
「あ、そうだA____"全員を"行動不能にするのもアリだよ」
「！？」
まるで近くにいるかのように、会話する程度の声量でそう言った生真。
まだ近くにいるのか！？ と、切島が辺りを見渡そうと振り向いた_____
パキンッ
「ッあ_______！？」
「えっ……_____ッ！？ 轟くん！！！！」
「ッ！」
ゴォッと轟がA組の後方に炎を繰り広げる。
炎で遮断された範囲外が、一瞬で氷化された。
後方の、数十m離れた辺りには地面に手をつけているAの姿があった。
「嘘…だろ……！？」
「おお〜」
生真の感心した声が、頭上から聞こえる。
いつの間にか、生真はビルの屋上に腰掛けていた。
瀬呂が捕縛しようとテープを伸ばすが、Aはそれを瞬時に避けた。
_____瞬間、爆豪が爆破で間合いを詰めてAに拳を振りかぶった。
「死ねェ！！！」
爆豪がAを爆破させる_____
_____前に、Aがその手を掴み、凍らせた。
(ッはええ……！)
「____より、____い………」
「あ…？」
「______兄さんより遅い……兄さんより遅い……兄さんより、遅い………」
「ッ…！？」
うわ言のように同じ言葉を繰り返すその目は、あまりにも冷たく、爆豪を見据えていた。
「爆豪！！」
轟が炎で援護し、避けるためにAが爆豪から手を離した。
(轟…厄介……)
Aが轟を一瞥し、見失うほどの速さでビル内へと消える。
「籠城する気か！？」
「でも轟いるし…入れるんじゃね……？」
「ああ、そうだな！」
「まずはかっちゃんの氷を溶かそう、Aくん相手に火属性は重宝するし_____」
(あーあ……"負け"たな、これは)
生真がため息を吐き、つまらなそうな顔をした。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
