謝罪と呼び名 ページ23
翌日。
轟は、Aと同じ階に部屋があるため、一緒に教室へ行こうと部屋の前でAを待っていた。
そこに緑谷、飯田、切島…と、ぞろぞろと数人集まってきた。
皆、Aが心配だったのだ。
きっとAにとっては日常茶飯事なことなのだろうが、それが心配しない理由にはならなかった。
数分待ってようやく、ガチャ、とAの部屋のドアが開かれる。
「「「ッ______！！」」」
息を呑む。
制服で隠しきれない、頭や手、首の包帯。頬にはガーゼが貼られ、痛々しく血が滲んでいた。
自分で手当をしたのか、包帯やガーゼはとても不器用に施されている。
「……え？ どうしたの、みんな……」
Aが皆に気付き、ぽかんとした顔をする。
「…昨日、怒鳴って悪かった。怪我平気か？」
「あ……ううん。平気だよ」
そう言ってへにゃっと力無く笑うA。
よく見れば目の下には隈が出来ていた。
隣室の砂藤の話によれば、早朝近くまで呻き声のようなものが聞こえていたらしく、恐らく睡眠時間が足りてないのだろう。
Aが緑谷を見つけ、「緑谷」と近寄った。
足もやられたのか、左足を引きずっていた。
「個性使ってごめん……冷たかったよね」
「いいんだ、僕こそ……ごめん」
守れなかった。その結果がこれだ、と緑谷は自責を感じていた。
「なあなあ、まだ始業まで時間あるし、リカバリーしてもらいに行くか？」
「ああ、それがいいだろう。これじゃ授業にも支障が出てしまうしな！」
「氷惑、行こう」
歩きづらいだろうと思った轟に手を差し伸べられるも、Aは保健室に行くのを「いいよ、これくらい」と断った。
「だがしかし…」
「せめて足だけでも治すべきだよ！ 訓練で悪化したら大変だし…！」
「そうだぞ氷惑〜」
と、少し説得を入れるとAは渋々「わかった」と言って、轟の手を取った。
「ところでお兄さんは…」
「兄さん早起きだから、もう校舎の方に行ったんだと思うよ。起きたらいなかった」
言いながら、ひょこひょこと歩くA。全員そのペースに合わせてゆっくりと歩いていた。
「なあ氷惑〜、下の名前で呼んでもいい？ ほら、被っちゃうじゃん？」
「氷惑先生と、氷惑ってさ」と上鳴が付け足す。それに飯田が「名案だな」と同調した。
「そっか…うん、じゃあ、好きな呼び方で」
これにより、ほぼ全員がAを下の名前で呼ぶようになったのだった。
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Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 生真まで描いてくださるとは…！！ 驚いてスマホ投げてしまいました() 悪そうな顔がたまらないですね…！ありがとうございます！！ (2019年5月25日 6時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» こちらこそありがとうございました！ こっそり生真さんも描かせていただいたのでもし宜しければ…！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 拝見&設定内での記載をさせて頂きました！！とても可愛い氷惑くんをありがとうございます…！！ イメージ通りでびっくりしました！！ 本当にありがとうございます…！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - Re:さん» 早速描かせていただきました！ よろしければご確認ください…！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/xxstellexx3/】 (2019年5月24日 21時) (レス) id: 8a21691ddc (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - るいるい＊*さん» 了解しました！ありがとうございます、楽しみに待ってますね…(*`･ω･´) (2019年5月24日 19時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年5月18日 14時
