cent cinq ページ7
ハー「でも正直……バグマンさんの部下にはなりたくないわよね？」
『そうかなあ、私はいいと思うよ。ねえ？』
ロ「そうさ。少なくともユーモアのセンスがある。パーシーは絶対にそんな人の下で働きたくないだろうけどね」
──────────
マクゴナガル「ポッター！ウィーズリー！こちらに注目なさい！A、起きなさい！」
木曜の変身術の授業で、マクゴナガル先生の鋭い声が響き渡った。
私はのっそりと身を起こし、目を擦った。クィリナスは机の上で羽繕いをしている。
周りを見渡すと殆どの生徒が課題を終えていた。勿論私は一番乗りだ。振り向くと、ハリーとロンはだまし杖で遊んでいたようだった。
マ「まったく……年相応の行動をなさい」
私は返事の代わりにへらっと笑った。
マ「クリスマス・ダンスパーティが近づいてきました。勿論──あー、羽目を外すチャンスです。しかし行動基準が緩まるわけではありませんからね」
ベルがなり、生徒達の話し声が戻った。私も帰ろうとすると、先生に呼び止められた。
マ「ハリー！A！」
私とハリーは顔を見合わせた。彼は先程の悪ふざけの件だと思っているらしく、浮かない顔だ。
『心配ないよ、ハリー。ダンスパーティのパートナーの件だと思う』
ハリー「パートナーって何のこと！？ 僕ダンスなんて絶対しないよ！」
マ「いいえハリー。これは伝統です」
先生がハリーを一刀両断した。苦笑していると、クィリナスが耳元で言った。
ク「貴女も笑っていられませんよ。相手はどうなさるおつもりです。……まあ貴女のことですから、引く手数多でしょうが」
『そうだなあ……クィリナスでいいかもね』
ク「はぁ？」
彼は珍しく声をひっくり返して言うので、私は腹を抱えて笑った。
ともかく、その日からというもの、私が廊下を通るのにいつもの何倍も時間がかかるようになった。理由は至極単純で、ダンスパーティのお誘いのせいだ。
しかし誰に対しても私は手を取らない。クィリナスは勝手にやきもきしていた。
ク「まさか、セブルスと踊るなんて言わないでしょうね」
釘をさすかのような言い方だった。
『それもいいかもね』
ク「冗談言ってる場合ですか」
『だってさぁ』
私は首元を少し掻いた。
『好きな人と踊れないダンスパーティなんて、のらないじゃない。……結局のところ、もう誰でもいいかな』
クィリナスは何かを言いかけて口を閉じた。少し虐めすぎたか。私は彼の嘴をつついた。
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ユーレイ(プロフ) - 羽音さん» メッセージ、イラストともにありがとうございます！楽しく拝見させてもらいました。自分の小説からイラストまで書いていただけるなんて本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年6月1日 23時) (
レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - mikittyさん» 素敵なコメントにこちらこそニヤニヤしました……この焦れったい感じが書くのが楽しくて、どうしても長引かせてしまいます笑 (2019年6月1日 23時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
羽音(プロフ) - メッセージに書いていたURLです！→http://uranai.nosv.org/img/user/data/0/9/a/09ad2710a06e0237527c6512112dc071.png (2019年5月31日 21時) (レス) id: d257d5a444 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新されているとニヤニヤしちゃうくらいに好きです…お互いに焦れったい感じがたまりません！セブルスという人物をとても細かく丁寧に描いている素晴らしい作品です。これからも楽しみにしています！ (2019年5月31日 1時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ユーレイ(プロフ) - パンジーさん» 空きコマのお供にしてもらえてよかったです！！(！？) さらに面白いと思って貰えるような展開にできたらと思ってます。楽しいコメントありがとうございました！ (2019年5月30日 21時) (レス) id: 44ca875d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：O
| 作成日時：2018年10月23日 12時
