51話 ページ3
留三郎side
俺は駆け足でAの部屋へ向かった。
留「A、いるか?」
....
返事がない。
部屋にはいないのか?
いや、もし倒れていたら…
色々考えた末、
俺は部屋に入ることにした。
留「A、入るぞ。」
障子を開けると眠っているAの姿があった。
安らかに眠ってるのに…
病気はAの体を蝕んでいるのか…
そう思うと涙が出てくる。
俺はAの手を握った。
温かい。
留「…なあ、俺達の出会いは入学式だったよな。俺、あの時からお前のこと可愛いとは思ってたんだぜ。」
留「それで、お前に恋をしたと気づいたのは4年生の頃だったな。そこからずっと片想いで…」
留「そして、五年生の冬に告白したんだよな。快くお前は受け入れてくれて…嬉しかった。」
留「まだ一緒にいたい…お願いだ…逝かないでくれ…」
って、言っても寝てるんだから聞こえてないか。
留「また来る。ゆっくり休めよ。」
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作者名:たうふ★ | 作成日時:2022年5月15日 19時