泳げない僕は夢を見る

4 #真琴side ページ6

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いつも通りの朝。

･･･だと思ってた。



いつも通り、ハルを迎えに行って、少し人通りの少ない道を歩く。


もう少しで学校に着く、そう思った時。

道路にうずくまっている人を見つけた。


慌てて駆け寄り、声をかけると、


｢･･･すみ、ませ･･････リュック･･･開け、て･･･っ、くすり･･･｣


苦しそうな声でそう答えた。

傍にあったリュックの中を見ると、海の中を表現したような可愛らしいポーチが入っていた。
その中には薬が入っていたので、これ？と訊くと、小さく首を縦に振った。

ハルがリュックの中にあった倒れていた子の水色の水筒を渡し、薬を飲み込んだ。









少し経って、ようやく落ち着いてきたのか、

｢あ、ありがとうございました･･･。
えっと、後日お礼がしたいので･･･、お名前･･･訊いても良い、ですか･･･？｣

と、言われた。
よく見たら、その子はとても可愛かった。
透き通るような声も、その子の容姿にとても合っていた。
こんな可愛い女の子、初めてみたな･･･。
ここで名乗ると下心があると思われそうだから、やんわりと断って、同じ高校のようなので、そのまま保健室に連れていくことにした。


歩ける？と訊くと、頑張って立とうとしたが足に上手く力が入らないようで、地面にぺたん、と座ってしまった。
何度も立とうとするが、全く立てそうにない。
しまいには、

｢あ、あの、少し休めば大丈夫なので･･･先に━━━｣

と言うので、女の子に失礼かな、と思いつつも横抱き(←お姫様抱っこのことですby作者)にして抱えあげた。
その子はびっくりしたのか、

｢･･･え？ひゃあっ！｣

と可愛らしい声をあげた。
･･･可愛すぎて悶えそうだったけど、なんとか抑えつつ、

｢ハル、ごめんこの子のリュック持ってあげて｣
｢わかった｣

と言い、学校、もとい保健室へと向かった。



･･･そういえば、なんでこの子男子の制服着てるんだろう？




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少しまこちゃんがキャラ崩壊をし始めた･･･。
何故だ･･･？

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