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さんじゅーに。お知らせ有 ページ34

ユウside




「監督生さん、ちょっとよろしいですか?」



私に声をかけてきたのはアズール先輩だった。
ここでは少し言いづらいのですが…と言うアズール先輩に、放課後モストロへ来るように伝えられた。





放課後。
言われた通りモストロを訪れると、私の姿を見つけたジェイド先輩がにっこりと笑みながら寄ってきた。



「アズール先輩に呼ばれたんですけど…」

「ええ、伺ってます。どうぞこちらへ」



通されたのはVIPルーム。
ラウンジもそうだったけど、ゲームで見た光景に、思わずあたりを見回す。



「ああ、ご足労いただきありがとうございます。どうぞ、お掛けください」

「…どうぞ、ごゆっくり」



ジェイド先輩が去るのを目線で見送ったアズール先輩は、私の向かい側に座る。
と、先日私がアズール先輩に渡した一枚の紙を、テーブルの上に出してきた。



「話したいことというのが…先日、貴女が仰っていた契約の件についてです。成功の暁にオンボロ寮を差し出していただけるようでしたら、ぜひ契約させていただきたいと思いまして」



少し前にアズール先輩に話した契約。
渡した紙には色々書いたが、まとめると…

"A先輩を貶めるのに協力してほしい"

話を持ちかけてから日が経っていた為に、無理かと思っていた話。
やはりゲームで出てきた、対価のオンボロ寮と、幼少時の写真が役に立ったのだろうか。



「意外ですね、アズール先輩もA先輩を気に入っていると思ってました」

「僕は自分にとって有益になる方を選んだまでです。ちょうどモストロの2号店を出したいと考えていましたので…さあ、こちらの契約書へサインを」



渡されたペンを受け取り、契約書へサインをした。




嬉しい誤算だった。

まさか、アズール先輩が協力してくれるとは。
フロイド先輩はA先輩とも仲が良いようだから、色々内部から探ってくれるだろう。


あの女との初対面から、もう数ヶ月。

ここでようやく、あの女を追い出す目的が現実味を帯びてきた。



手間取らせた分、"本当のハッピーエンド"を最高の形で見せてあげようじゃないか。









ーーーー

いつもご愛読ありがとうございます…!
沢山の方に見ていただけて嬉しい限りです!


この度本編内で書ききれない小話や、日常のお話を纏めた短編集を作ろうと考えているのですが、需要ありますか…??

リクエスト等ありましたら、是非コメントにて教えてください!

さんじゅーさん。→←さんじゅーいち。



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青藍(プロフ) - 最初は国の王女だったと思うんですけど途中から女王になっているのは何故ですか?どちらが正しいのでしょうか、見間違いだったらすみません (2022年5月21日 1時) (レス) @page50 id: 2e61a566e8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 8ページ 本当の彼女自信 自信 ではなく 自身 ではないでしょうか? (2021年2月15日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
萌葱(プロフ) - みるさん» そうですね笑笑 (2020年10月26日 16時) (レス) id: aca7e42382 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 乃亜さん» 処刑までのカウントダウン始まりました笑 (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - イヴさん» 果たして監督生はどうして情報をもってるのか…続編でお待ちしてます!! (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みる | 作成日時:2020年10月16日 1時

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