じゅーさん。 ページ15
ある日、探して見つけ出したオクタヴィネルの三人を捕まえて、ある話を持ちかけた。
「あ、あの!私と契約してほしいんです…!」
「ほう、魔力の無い貴女が、何を対価にしようとお考えですか?」
「オンボロ寮でもマドルでも、卒業までのタダ働きでも、…何でも良いです!」
ゲームではオンボロ寮を担保に差し出していたし。
マドルは生活費を切り詰めて、ある程度貯まった。
目の前のアズール先輩は考える様子で、ジェイド先輩は何を考えているか分からない笑顔で、フロイド先輩は興味無さそうに。
見事なまでにばらばらな様子で、話を聞いていた。
「あ!!Aー!!」
だるそうに聞いていたフロイド先輩が何かを見つけ、口に出したのは、あの大嫌いな女の名前。
アズール先輩が制止をかけるより先に、フロイド先輩は駆け出してA先輩に飛び付いた。
『わ、きゃ…っ!』
小さく悲鳴を上げて倒れ込んだAの元へ、ジェイド先輩も駆けていく。
「フロイド!こんなに対格差があるAさんに飛び付いたら危ないでしょう?」
「ごめんねぇA、だいじょーぶ?」
『うんだいじょーぶ、びっくりしただけ』
三人で戯れている様子を見つつ、アズール先輩に問いかける。
「フロイド先輩って、いつもは人をあだ名で呼んでますよね?」
「"AはAじゃん?"だそうです。まあ…確かに彼女は小動物のイメージが強すぎて、魚に例えるのが難しいですしね」
「へえ…」
つくづく嫌な女。
不特定多数に取り入って…。
「話を戻しますが、貴女の望みは?」
「…要点まとめて来ました」
アズール先輩に、一枚の紙を渡す。
目を通したアズール先輩は、予想通りの反応。
「貴女…!何を考えているんです…!」
「よく考えてご検討お願いします、ね?」
「っ!?」
そう言って、一枚の写真をアズール先輩に押し付けた。
言うまでもなく、それはゲームで、アズール先輩がオーバーブロットしたほど嫌っている自身の幼少期の写真。
今現時点で、アズール先輩含め誰もオーバーブロットしたという話は聞いていない。
ということは、駆け引きに使えるのでは、と考えて、ミステリーショップではなく外部から魔法薬を購入して、わざわざ水中へ取りに行ってきた。
使えるものは全部使う。
ぺこりと一礼して、先輩達のもとから離れた。
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青藍(プロフ) - 最初は国の王女だったと思うんですけど途中から女王になっているのは何故ですか?どちらが正しいのでしょうか、見間違いだったらすみません (2022年5月21日 1時) (レス) @page50 id: 2e61a566e8 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 8ページ 本当の彼女自信 自信 ではなく 自身 ではないでしょうか? (2021年2月15日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
萌葱(プロフ) - みるさん» そうですね笑笑 (2020年10月26日 16時) (レス) id: aca7e42382 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 乃亜さん» 処刑までのカウントダウン始まりました笑 (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - イヴさん» 果たして監督生はどうして情報をもってるのか…続編でお待ちしてます!! (2020年10月26日 14時) (レス) id: c52392d14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2020年10月16日 1時