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少しずつ意識が戻ってくる。
トムの集中が切れたのか、手を縛るものはなくなり、薄らと目を開けた。
『……ハ、リー……？』
ハリー「A……？」
小さな声で囁くと、ハリーは大きく目を開けて驚いた。
トム「もうじき全てが完了する。あと数分でジニーは死に僕は記憶ではなくなる。ヴォルデモート卿が復活するのだ。再び…生きて…この世に。」
『…なん…ですって……例のあの人が…トム、なの…？』
トム「目が覚めたか。だけど今は、僕とポッターの戦いだ。」
『成り行きを黙って見とけって言いたいのね…。』
トム「理解力のある子は嫌いじゃないよ。」
そう言ったとき、どこからともなくバジリスクが現れた。
何かが刺さったのか、目が潰れてしまっていた。
近くには、私の杖が落ちていて、そっと拾いローブの中に隠した。
『ハリー、組み分け帽子よ！』
トム「邪魔をするな…アバd『
ハリー「Aありがとう！」
ここまでは完璧だった。そう、ここまでは…。
私の声を聞いたバジリスクが、標的を私に変えたのだ。
バジリスクは噛み付こうと、必死になっている。
かろうじて避けていたが、最後に油断してしまったのがダメだった。
バジリスクの歯が肩をえぐり、どっと血が溢れてきた。
『…っ…』
ハリーは懸命にバジリスクと戦っていた。
私はジニーを守るように、覆いかぶさった。
『…ジ、ニー…死な、ないで……はぁっ……』
次の瞬間、ズブリという音がして、ハッと後ろを振り返ると、ハリーがバジリスクの口蓋に剣を突き刺していた。
バジリスクは倒れた。
ふとハリーの腕を見ると、毒牙が刺さっていた。
『…ハリー、それ、』
運良く、ハリーはAが襲われた瞬間を見ていない。
肩から流れる血も、毒牙によるものだとは思わないだろう。
トム「大したものだろう？バジリスクの毒が体を貫くその速さ。君たちの命もあと何分も持つまい。どうだ？たかが日記にやられる気分は。それも愚かな小娘の手にかかって。」
そう言うと、トムは長い指で私の顎をすくった。
端正な顔が近づいてきた。
トム「君は惜しいことをしたね。僕のところにいれば、こんな事にはならなかっただろうに。」
トムはニヤリと笑った。
彼は、ハリーの傷が不死鳥の涙で癒されていくことに気づいていなかった。
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しなもんろーる(プロフ) - みおさん» ご覧頂きありがとうございます！私自身、ウッドも大好きなキャラクターなので、多めに登場させる節がありまして、(笑)これからも登場していますので、楽しんで頂けると嬉しいです！ (2022年2月27日 18時) (
レス) id: 90f5e9193b (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ウッドとイチャイチャできる作品がなかったのでとても嬉しいです!オチは違うかもしれませんが、これからもウッドと何かあったら嬉しいな…笑 (2022年2月8日 0時) (レス) @page40 id: e030db3d3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しなもんろーる | 作成日時：2022年1月28日 0時
