むしろ嬉しい ページ48
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A「よし、打つぞ！さあ来い！」
キ「ちょ待って、右手と左手逆、逆！」
A「ん？あ、こうか。よし、来い！」
Aさんはバットを構えた。張り切ってるけどへっぴり腰で、可愛い。
A「ふん！…っと、わあ、」
思い切りフルスイングで空振りしたAさんは、勢い余って尻もちをついた。
キ「ハハ、何してんの…っあ、あぶない！！」
ドサッ！
次の球が飛んでくる軌道上でよろよろ立ち上がろうとしたAさんを、オレは慌てて抱き抱えて倒れ込んだ。その瞬間、頭の上をヒュン！と音がして球がネットに突き刺さる。
再度、尻もちをついた状態のAさんにオレが倒れ込むように覆い被さった状態になった。
はあ…と安堵のため息を吐いて、オレは顔を上げた。放心した顔のAさんと目が合った。そこで初めて、大胆な体勢になってる事に気づく。ワンピースがめくれて脚が見えていて、思わず目線を逸らしながら言った。
キ「あ…ごめ、大丈夫？球飛んでくるから、気をつけて」
A「だ、だいじょぶ…ありがと…」
スカートを直しながらAさんは目を伏せた。その顔はかなり赤い。
A「ごめんね、マンガみたいな転び方しちゃった…恥ずかしすぎる」
キ「…いや、面白いし可愛かった」
話してる間にもでヒュンヒュン球が飛んでくるので、球の軌道を避けてAさんの手を引いて立ち上がらせた。
さっきから、アクシデントで触れてばっかり。嬉しいのは嬉しいけど、…ホントはもっと純粋に手を繋ぎたいのにな…
気を取り直してやり直したAさんはだんだんコツを掴み、最後の方はホームランを打っていた。
キ「ナイスバッティン！」
A「あー、スッキリしたあ！」
キ「明日筋肉痛になるぞー」
A「う…キヨさんは平気なの？」
キ「いや、オレは何ならもう始まってる」
A「若い方が筋肉痛早く来るアピールする人いたなー」
キ「ブッ！言うな！…ね、腹減らない？」
A「…ちょっと空いた」
オレたちは外の店でたこ焼きを買い、ベンチに座って食べた。
A「夕飯食べたのにこんな時間にガッツリ食べたらヤバイ…でも美味しい〜」
キ「運動したから大丈夫！」
A「キヨくんは細いからいいけど…」
キ「ん？？」
A「あ…なんかタメだし….だめ？」
キ「いや！むしろ嬉しい！…じゃあ、Aちゃん」
A「うわあ！なんか照れる…男性にちゃん付けで呼ばれたのなんか久しぶりだよ…」
ほんのり赤くなりながらはにかむAちゃんを見つめるオレの顔は、どれだけ緩んでいたのだろう。
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いりや(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます、そのコメントに私がキュンキュンしてます！特殊な関係の2人なのでまどろっこしいですが、付き合う前のきゅんきゅんを味わって貰えれば本望です。更新頑張ります(*´꒳`*) (2021年12月6日 17時) (
レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 毎話きゅんきゅんしてます…いりやさんが作る作品全て好きですが、この作品は特に好きで、出来た時から応援しています！これからも更新楽しみにしています！ (2021年12月6日 11時) (レス) id: 766ff61372 (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - さんご。さん» 気にしてくれてありがとう(；ω；)！運営に問い合わせたら返事はないけど外れてました。本当に色々ありがとうー！モチベ戻ったので笑、更新頑張ります！ (2021年10月1日 17時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - わーーーー！！R外されてる！！よかっためちゃくちゃ安心しました！これからも作品楽しみにしてます！ (2021年10月1日 16時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - わんださん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！更新の励みになります。頑張ります！ (2021年9月16日 21時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いりや | 作成日時：2021年9月11日 21時
