あざとい人 ページ39
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飯を食い終わって、2人でいちごのマリトッツォを食べる。
A「んふふ…」
食べながらCMみたいに幸せそうに笑うから、Aさん可愛いけどあざとい女なのかな…なんてちょっと思ったけど、どうやら違った。
A「んふ、キヨさんいっつも同じとこに食べ物付いてる…！ふっ、やめてもう…あはは」
単にオレが笑われてるだけだった。どうやらあざといのはオレの方だったらしい。
キ「あ、っえ…」
Aさんは慣れた手つきでオレのほっぺからクリームを取ってぺろっと舐めた。かと思うと指を咥えたまま目を丸くして、
A「わー！！違う、違うの！間違えた…りんと間違えた！ごめん、キモイ私！」
ベンチから立ち上がり叫びながら暗がりの方に駆け出すAさんに今度はオレが笑いが止まらない。
キ「大丈夫、ははっ、気にしてないから…ははは！」
平静を取り戻して座り直したAさんが、今度は杏仁プリンを取り出して真顔で食べ始めるから笑いそうになる。
A「…あっ、そういえば、お金」
キ「いや、いい、いい。いつもご馳走になってるもん」
A「んー…そっか。…じゃあ、今度はキヨさんのリクエストで作るから、食べに来てね」
キ「いいの？やった！やべ、何にしよ…あ、それひとくち頂戴」
薄暗いのをいい事にあーんと口を開けると、一瞬ためらいながらもオレの口にプリンを入れてくれた。何この爆ぜるべきリア充感。ちょっと照れてるAさんクソ可愛いなおい。
…さて、この後どうする？レトさんの言っていた、「2人きりで会うチャンス」が図らずも降ってきた訳で。
…だけど警戒されたら終わりだ。となると、どっちかの家と言うわけにはいかない。普通の男女なら、飲みに行くのが妥当だよな。…でもコンビニで偶然出会って公園で弁当食った後、飲みに行くのもなあ…
A「そろそろ帰る？」
凄い速さで考えを巡らせてたオレを一撃で撃ち抜くような言葉が飛んできた。あ…そう来た、か。
まあ、そうだよな…せっかく子供が留守なんだから、1人で満喫したい事もあるよな…でも…まだ…
動揺を隠せなかったオレは、それでも平静を装って、
キ「あ…いや、うん…でも、」
A「もし、キヨさんがこの後暇だったら…わたし、一緒に行きたいところあるんだけど、どうかな？」
この時のオレの喜びがどれほどだったか。悪戯っぽい目で俯いたオレの顔を覗き込んできたAさんを、衝動的に抱き締めないで耐えた自分を褒めたい、褒め称えたい。
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いりや(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます、そのコメントに私がキュンキュンしてます！特殊な関係の2人なのでまどろっこしいですが、付き合う前のきゅんきゅんを味わって貰えれば本望です。更新頑張ります(*´꒳`*) (2021年12月6日 17時) (
レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 毎話きゅんきゅんしてます…いりやさんが作る作品全て好きですが、この作品は特に好きで、出来た時から応援しています！これからも更新楽しみにしています！ (2021年12月6日 11時) (レス) id: 766ff61372 (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - さんご。さん» 気にしてくれてありがとう(；ω；)！運営に問い合わせたら返事はないけど外れてました。本当に色々ありがとうー！モチベ戻ったので笑、更新頑張ります！ (2021年10月1日 17時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - わーーーー！！R外されてる！！よかっためちゃくちゃ安心しました！これからも作品楽しみにしてます！ (2021年10月1日 16時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
いりや(プロフ) - わんださん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！更新の励みになります。頑張ります！ (2021年9月16日 21時) (レス) id: dfbc56e474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いりや | 作成日時：2021年9月11日 21時
