占ツクあるあるをどうにかしてみた

11の例の続き(長い) ページ20

驚いた花子は違う、これは私が...！と言いかけるのですが、声を上げる間もなくAに腕を抓られ牽制されてしまい、何も言えずに立ち竦むしかできません。
太郎は自分の何よりも大切なものをAの軽率な行動により失ったことでショック状態になります。人間、ショック状態に陥ると思考が正常に働きませんよね。当然太郎も例外ではなく、Aがそんなことをするわけがない、そもそも人間自分に負い目がある時それを聞かれてもいないのに自分から名乗り出るなんてしないだろう。だとしたらどうしてそんなことを言う必要があったのか？という思考にたどり着くことができませんでした。
太郎はさぞAに幻滅したことでしょう。そして当然それを止めようとした花子に対しての好感度は上がらずとも下がりはしないですよね。

そしてその日を境にAは太郎とも花子とも話す機会がなくなります。要は避けられるようになるわけです。そりゃあ親の形見壊されたら誰だって怒ります。それに意図せず裏切る形となってしまい話しかけづらいかと思います。
しかし怒りは時間が溶かすもの、太郎もいつまでもショックで放心なんてそんなヤワな男ではありません。(いや知らんけども)お風呂に入ってる時、授業中、そんなふとした時に思い返すでしょう。どうして今まで気づかなかった？そんなことする人間じゃないのに。

この辺はバタバタと駆け足で展開していくと読んでて楽しいですよね。種明かしみたいで。

そして花子も、不慮の事故とはいえ落としてしまったのは自分なのに罪を着せてしまったという罪悪感に耐えきれず、ついに太郎に本当のことを言ってしまいます。自分が誤って落としてしまったのだ、と。
この話の醍醐味は(なんて自分で言うのもあれですが)誰も悪い人がいない、というところです。許すしかないのです。この後無事3人は和解し、以前とは友人関係に変化が出るでしょう。仮にもこれは夢小説という体なので、太郎はAのことをますます好きになり、花子はひょっとして太郎よりAの方が男前(語弊)なのでは？なんて血迷うかも。それとも、Aがとった行動により太郎と花子はさらに距離が縮まり、3人はもっと仲良くなったかも？
その辺は一応例としてあげた話なので決まってないですけど、こうしてお互いの信頼と友情を取り戻すわけです。めでたしめでたし(適当)

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