§月対月§ ページ27
「…変な理由だな」
―――(「興味」? ああ、これで分かった。
…こいつは異常だ。)
『中二っぽいって自分でも思ったけど、これけっこう前からなんだよね。
どーしようもなく興味があるというか、知ってないと損する気がするというか。
とにかく、戦う理由なんてそんなもん。もしかしたら俺は、自分の欲求にわりと素直なのかも』
ヒューズが考えていることなど知らず、Aは続けた。
―――(欲求に素直?こいつ、自分でなに言ってんのかわかってんのか。
お前は自分を「興味のためなら命をかけられる人間」だといってるんだぞ?)
Aがチラ、と横目で掛けてあった時計を見ると、喋ってる間にもう残り20分になっていた。
と、
一瞬視線を外しただけのはずだったのに、その一瞬の間に、Aの目の前には刃物のようなものが迫っていた。
『っ!』
ピッと右側の頬が切れて、少し血が滲んだ感覚がしたものの、間一髪で避けている。
まあ…「刃物のようなものが迫ってきた」といっても、暗闇で見えないし、ヒューズのように耳が良いわけでもないので、Aはほぼ気配でかわしたのだけれども。
今の一撃で始まって、次々と刃がAのすぐそばを横切る。
使っているのは薙刀のようなものらしく、Aに反撃する隙すらあたえない。
『ちょ、お兄さん、急にガッツク男は嫌われるよ!』
「今、お前が予想以上にメンドクセー奴だってわかった。早めにやる。」
『あれ、さっきガキはやりにくいだの言って…』
ヒュンッ
『あぶっ』
―――(このお兄さんなんでこんな本気になってんの!?
ああ本格的にやばい。)
『逃げよっ』
「てめっ、また…」
放送室の後ろのドアからチーターもビックリな速さで逃げるA。
その後ろをヒューズが追いかけようとして、止まった。
「…今追いかけてっても、また逃げられるな。
なら…向こうから来るのを待つか」
―――――――――――
校庭
「A君、平気…じゃ、ないよね…。あんな暗くちゃ、なにも見えないし…」
「だが、今までの判断は間違ってなかったぞ。あのままやりあってたら、確実にやられてたからな」
「それに、気配だけで避けれてたしよ!」
「う、うん…」
≪俺は、「死」ってもんに興味があんの≫
――――A君は、どうして、あんなこと言ったんだろう…。
ラッキーアイテム
デニムタイトスカート
ラッキーカラー
あずきいろ
月の二人
「本編で俺ら、結構仲良かったよな。」『あーこれからもっと仲よくなるらしいよ』「まあ俺、お前の事嫌いではないよ」『奇遇だね。俺もだよ』
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薬泉(プロフ) - みなさん、第三段でまた会いましょう。 (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» 友達と池袋行ったり、DVD見て過ごせたりb (2013年2月1日 16時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
闇音紅Ψ雪音銀牙(プロフ) - 薬泉さん» 銀牙「いいことあるのか?」紅「えー、なになにー?いいことあるの?」 (2013年1月25日 21時) (レス) id: e76357bb55 (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 凉さん» 変換ミスっt(( (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ雪音銀牙さん» まあ、悪いことばかりじゃ無かったんだけどさww (2013年1月25日 15時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薬泉 | 作成日時:2012年10月20日 23時