【リボーン】俺は、「死」ってもんに興味があるだけなんだよ。Second

§月戦前にて§ ページ25

「罪人？」

「ああ。罪に人で、そのまま罪人だ。」

Aが来る前、並中の校庭でリボーンとツナがAの対戦相手について話す。本当はAにも話すつもりだったらしいのだが、生憎時間がなくて、結局は話せてはいない。

「ヒューズ・ロスタイムってのは偽の名前で、本名はヒューズ・スカイヴィーっていうんだ。イタリアでは、有名な殺し屋一族だ。…何年か前に滅んだと聞いたが、まだ生き残りがいたとはな…。」

「そ、そんなにやばい奴なの？」

「罪人なんて通り名つけられるくらいだからな。その一族は、誰かのために殺すなんて思考してねえ。ただ、自分の快楽のためだけに人を殺す。」

リボーンがその小さな眉を寄せていう。顔には、嫌悪の表情を浮かばせている。

「快楽のためだけにって…。A君、大丈夫かな…。」

「心配すんなって、ツナ！」

「！」

ツナが自分励ます言葉に後ろを向くと、そこには今来たばかりらしい山本の姿があった。

「こーゆーときこそ、仲間を信じようぜ。綾崎だって修行してきたんだし、大丈夫だろ！」

なっ、と笑う山本の姿に少し落ち着いたのか、ツナもうん、とうなずいた。

――――――――――――――――

「綾崎A14歳。
スク曰く武器はおそらくナイフ、能力などは不明…ってなんだよこれ、全然情報ねーじゃん。なあヒューズ。」

「…ベル、「ねーじゃん」じゃなくて「ないじゃん」。最近言葉使い本当に汚いぞ。あと、俺だからいいけど年上には敬語。」

「…(ヒューズって俺の兄貴かなんかだっけ？)」

「…(ベルを黙らせやがった……)」

「…(長男ってヒューズみたいなやつのことを言うんだね…)」

ベルは、いや、俺の兄貴はあのゴキブリ野郎だけだった。と思い直し、スクアーロとマーモンは、はさすがヒューズ…。と感心する。ザンザスは無言。
しかし、これもヴァリアーではすでに日常と化している。
おそらくツナがこれを見たら「なんか一人面倒見のいい人がいるー！」と叫んでいるだろう。

「けど、なんでこんな情報少ないんですか？ボンゴレ側って、ほとんど元々は一般人だったんですよね？」

この言葉は、ヒューズからスクアーロに問われたものだった。彼はスクアーロとボスのザンザスに尊敬しているため、二人にだけ敬語だ。

「さあなぁ゛。なぜか並盛に来る前の情報が出てこなかったらしい。」

「へえ…。でもまあ、」

殺せば、いいんですよね？

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「本編で俺ら、結構仲良かったよな。」『あーこれからもっと仲よくなるらしいよ』「まあ俺、お前の事嫌いではないよ」『奇遇だね。俺もだよ』　

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