10.人畜無害と萌え袖とお尻 ページ10
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「あんたね！(怒)
いくら人畜無害なバカの前でも
そんなカッコしちゃって、間違いってもんが起きたらどーすんだよ！！」
俺、人畜無害って思われてんだ？
バカは聞き慣れてるけど、
それは、なんかちょっと傷ついちゃうな。
ツッコまれてたティッシュを抜いて
鼻血がとまったことを確認して、ゴミ箱に捨てた。
「なんでよ」
口を尖らす大ちゃんは、
強制的に着せられたブカブカの松潤の服に腕を通してる。
いわゆる『彼シャツ萌え袖』状態。
そんな姿で、相変わらずふにゃふにゃ笑って
「相葉ちゃん、鼻血止った？ 大丈夫？」
って、小首を傾げるもんだから、
また鼻の奥がツーンって痛くなりそうになった。
「智！ 電球交換したから、さっさと入ってこいよ」
「潤くん、ありがとー」
戻ってきた松潤にお礼を言って、
お風呂の続きに行こうとする大ちゃんは、
その場で服を脱ぎだし…
「アホですか！！(怒)」
「いった―――ぁいっ！！」
ニノにお尻を蹴飛ばされて、居間から出て行った。
「まったくもうっ！！」
ぷんぷんと怒っているニノ。
「相変わらずいいケツしてるな」
松潤の呟きが、ニノの怒りに拍車をかける。
「コラ、勝手に見んなや(怒)」
「は？」
「許さないっすよ」
「……なんで、お前の許しがいるんだ？」
「いるに決まってんでしょうが
あれは俺専用のケツです」
「ふざけんなよ、おい(怒)」
バチバチと二人の間に火花が見えるよー
怖いよー
てかさ、
「大ちゃんのお尻は、大ちゃんのでしょ？」
ぽろりと零れた俺の言葉に
二人同時に、ばっと振り向く。
「Σひぃっ」
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
