８.隠し事が出来ないタイプです ページ8
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ニノが言っていた「おかしい」が何なのか
結局、教えてもらえなくて
「相葉ちゃん？」
「Σエッ！？ なに？」
「どーしたの？」
「どーしたって！？ なに？」
「……いや、いい(笑)」
大ちゃんは首をかしげ、くすくす笑いながら、お風呂にいっちゃった。
「相葉くん、なんなの？」
「え？ なにが？」
ダイニングテーブルにいる松潤に振り返る。
松潤は、俺を軽くにらみながら
今日仕事帰りに買ってきたサラダ(１回目は必ずかんじゃうようなカタカナの名前のやつ)を
フォークでつついていた。
「ずっと智を見てたよね？
あんだけじーっと観察されてたらさ
智じゃなければ、気を悪くして文句のひとつでも言われてるよ？」
「Σええっ！？ 俺そんなことしてた！？」
「Σはぁっ！？ 気づいてなかったのかよ！？」
松潤に指摘されて
さっきの大ちゃんの態度の理由を知った。
「いや、ニノがさ」
「おいおい、俺のせいにするなよなー」
「だって、ニノが教えてくれないからじゃん！
大ちゃんのどこが、どうおかしいのかわかんないんだもん！」
「……ホントばかだよ、こいつは」
ニノがはぁとため息をついた。
「おかしいって？ 智が？」
松潤が、何？と食いついてくる。
あ、そうか。
松潤に知られたら面倒ってことか。
「あー えーっと…(汗)」
「今さら遅いっつーの！」
ニノにクッションを投げつけられた。
「おっ おかしいなんて、ねー(汗)
あるはずないよねー
大ちゃん、いつもと変わらずかわいいしー」
何とか誤魔化そうとするけど
「それで？ 智の何がおかしいって？」
「……」
誤魔化し切れなかった。
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
