31.菩薩には逆らえません ページ31
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櫻井翔というイケメンが、
大ちゃんのことを好きすぎて
大ちゃんと結婚するためにカナダにまで行き、万事を整えて、
大ちゃんをお嫁さんとしてここに迎えに来たことを二人に話した。
「それで智は?」
玄関から共同スペースのリビングに移動し、
俺の話をじっと聞いていた松潤とニノ。
ホワイトボードに、何も書かれていない大ちゃんのスペースを確認して
松潤が尋ねてくる。
「話がよくわからないから、親に聞いてみるって
櫻井くんと一緒に実家に帰った」
そうなのだ。
櫻井くんの『正式プロポーズ』をご両親も了承済みだと聞いた大ちゃんは
それを確かめると言いだした。
『相葉ちゃん』
ダイニングとキッチンの片付けを終えてから、
簡単に身支度を終えて、玄関まで見送りに行った俺に
大ちゃんは振り返った。
『二人が帰ってきたら、
肉ばっかじゃなくてたまには魚も食いなさいって、あの煮魚出してあげてね
それから、サボってばかりはだめだよ
明日はちゃんと学校にいってね』
菩薩のような微笑みで
お母さんみたいなことを言われちゃって
俺は「うん わかった」以外の言葉は出なかったんだ。
だから言うことを聞いて、
今朝一番から夕方まで全部の講義にでてきたんたけど
内容なんてちっとも入ってくるはずなくて
ため息をつきながら帰ってきた。
そして、大ちゃんはまだ帰ってきてなくて
二人が先にいた、って状況が今。
大ちゃん。
実家で何を話してるのかな。
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作者名:たると | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時:2018年7月4日 19時