25.自己紹介できました ページ25
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撫で肩のイケメンくんは
大ちゃんの幼馴染みだという。
「相葉ちゃんとは、いっこ違いになるのかなぁ？」
煮魚をつつきながら、大ちゃんが言った。
「急にくるだんもん」
「え？ 急じゃないよ
LINEしたじゃない」
「スマホ変えたからIDかわっちゃった」
「ウッソ！？
どうりで！！
いつまでも既読がつかないからおかしいと思ったんだよ！」
そういや１ヶ月前に、
機種変更して移行操作がめんどくさいって言ってた大ちゃん。
松潤が、連絡がつかないのは困るからって
新しいIDを作って、シェアハウス用グループラインに入れてた。
だから俺たちはID知ってるんだけど
この人、知らされてなかったんだ。
「なんで教えてくれないの？」
「えー」
「えー、じゃないよ
ひどい 智くん」
「えー(笑)」
「笑ってごまかさないで」
怒ってみせるけど
もう大ちゃんのふにゃ笑いに、腑抜けになってるのは一目瞭然だ。
「こないだ、サプライズを期待してここに来た時は、あなたがいなかったからさ
今日は、ちゃんと連絡してからって思ったのに」
「こないだ？」
「そう」
ちらっと俺を見るイケメンくん。
「そこの彼だけがいたんだよ」
そうなの？って大ちゃんの目線もやってきたから
俺はうんうんって頷いた。
「なーんだ
じゃあ 二人とも、もうお友達だったんだね」
「違う！」「違うよ！」
「え？ でも」
「違うってば」「違うって」
「んふふ 息ピッタリ」
「……」「……」
大ちゃんには敵わない。
はぁとお互いにため息をついて
俺とイケメンくんは、やっと視線をまともに合わせた。
「あらためまして、櫻井翔です」
「相葉雅紀です」
ようやくの自己紹介。
大ちゃんは、もうおなかがいっぱいになったらしく
ごちそうさまと箸をおいた。
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
