17.イケメン問題、再浮上 ページ17
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俺が首をひねってる横で
「ああ、それよりさ
大野さんのイケメンの話どうなったっけ？」
ニノが思い出したように言った。
「智のイケメン？
俺の事か？」
「……」「……」
松潤もニノと同じ反応なんだな。
昼間の出来事を松潤にも説明したら
濃ゆーい眉をめっちゃ顰めてしまった。
「確かに、まだ部屋は１部屋余ってるけど
大家から新しい住人が来るなんて聞いてねぇし
誰だよ、そいつ」
松潤も知らないんだ。
「直接大ちゃんに聞いた方が早そうだけど…」
「それは、なんかやめといた方がいいと思う」
「ああ、俺も」
三人して、一致する意見。
珍しい。
「学部の方で、ちょっかいかけてくるヤローはいるけど
イケメンってほどのやつはいないし。
大野さんはユルく見えるけど頑固で、ここの住所を一切教えないですからね
俺も口うるさく注意はしてるし」
学部が大ちゃんと同じニノ。
学年違いで、講義のやりくりは大変そうだけど
大学でも大ちゃんに変な虫がつかないようにひっつきまわってるらしい。
「智の警戒心がなくなるのは
気を許した人間の前だけだからなぁ」
松潤が「そうなるまで時間がかかったな」って付け加える。
「え？ そうなの？
俺、すぐに抱っこできたよ？」
「……」「……」
ぼかっ！ バシっ！
二人から殴られた。
「くすん(涙)」
俺の扱い、やっぱりひどい気がする。
話の中心になってる大ちゃんは、
きっと今ごろは、すやすや夢の中。
そんな君が大好きだよ
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作者名：たると
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/tarutolist01/?plid=tarutoamnos...
作成日時：2018年7月4日 19時
