夢と犠牲 ページ3
とある有名な童話作家がこう言った
[強く願えば夢は必ず実現する。
欲しいもののためにすべてを犠牲にすれば、
どんなものでも手に入る]
だから私は全てを犠牲にして、夢を見た
身を擦り減らし、心を擦り減らした
私の夢。それは
" 夢から醒めない " こと
「もう行くの？」
「はい。これから練習があるから事務所に行かないといけないんです」
「ふ〜ん。" こんな事 " してても意外と真面目なんだね」
「まぁ" こんな事 " してても一応アイドルですから。じゃあ、もう行きますね」
" こんな事 "
これは私が夢から醒めない為の犠牲のひとつだ
「おー、仕事の件はちゃんと事務所通しとく」
「ありがとうございます」
「またな、Aちゃん」
「また宜しくお願いします。パク社長」
そう言って私は部屋を出た
早朝の空気は冷たくて
息をすると少し喉が痛い
「喉痛めないようにしなきゃ…」
私はマフラーに顔を埋めて
事務所へと向かった
「A、おはよう」
「おはようございま〜す」
「今日も…本当に申し訳ないね」
「なに言ってるんですか、社長！私がやりたくてやってる事だから、社長は気にしなくてもいいですよ」
「Aがそう言うなら干渉しないよ」
眉を下げて笑うこのおじさんは
アイドル志望の私を拾ってくれた事務所の社長だ
小さな事務所だから
大手事務所のように華々しくデビューは出来なかったけど、社長はもちろんスタッフさんもみんな良い人で
私はこの事務所を気に入っている
「オンニ〜！！早く練習始めましょうよ〜！」
「は〜い！今から行く！」
「じゃあ、ヘリンが呼んでるんで！練習行ってきます」
「そうか。頑張ってきな」
社長に送り出されて練習室に向かう
「Aオンニ！どうしたんですか？」
「え？何が？」
「何がって！目の下の隈すごいですよ？夜更かしですか？」
「あぁ〜、うん。昨日ドラマ見てたらやめられなくて」
「もう！夜更かしはお肌に良くないですよ！Aオンニはこのグループの顔なんですからビジュアルしっかり保たなきゃ」
「でた、ヘリンの小言！分かりました！気をつけま〜す」
私は何かを犠牲にしながら手に入れた
この何でもない１日がすごく好きだ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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タルタリ(プロフ) - hohbelover09さん» 読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）更新は不定期ですが、頻度をあげれるように頑張ります！！ (2022年12月11日 9時) (
レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
hohbelover09(プロフ) - めちゃめちゃ好きです…🤭これからも更新頑張ってください！！ (2022年12月11日 9時) (レス) @page14 id: d0b4ef2d80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タルタリ
| 作成日時：2022年11月25日 18時
