たるちファン＊マミー鬼強し ページ16
.
日本の気温よりも一段と暑く､しかしそこまで高くはない湿度の地帯｡
前世では聞いたことのない国でこの世界でも小国であるこの国は､あのシトロンが生まれたであろうゲームではまだ登場していない国だ｡
｢それにしても...
あっっっっっっつっっ!!!!｣
｢そんなことを言ってたらもっと暑くなるわよ｣
｢だってだって!こんなに暑いのに袖の長い黒の装束だなんて､熱中症で死んじゃうよ!?｣
｢こらっ､他国の文化を否定するんじゃありません｣
文化の否定云々ではなくこれはもはや死活問題なのだよマミー!!
そんな心の叫びも虚しくスルーされ､とぼとぼ歩いていると気がつけば目の前に大きな宮殿が現れていた｡
その宮殿の門が開き､砂埃が舞うなか現れたのは＿＿＿＿
｢ニポン人の皆サン!!会えて公平ダヨっ!!｣
(シットロオオオオオオオオン!!!?)
｢私が案内するヨ!!皆這ってくるネ!!｣
日本人の皆さん､会えて光栄だよ｡
私が案内するよ｡皆ついてくるね｡
というところだろうか､訳は｡
突然のめちゃくちゃな日本語に､外交官としてきたマミー以外の人達はポカンと目の前の少年を見ている｡
その中で､一際偉そうな頭の硬そうな男性が1人､皆の前へ立ち､不機嫌そうな顔でシトロン(仮)を睨みつけた｡
｢失礼だが､君は誰かな??この国はこんなに幼い子供を他国のエリートの案内人として雇っているのか??｣
｢私は工事のシトロンダヨ!!雇われてる訳じゃないヨ!!｣
｢工事??そんな一般人がいていい場所じゃないだろうここは｡宮殿で雇ってもない大工に案内させるなんて､我々を馬鹿にしているのか｣
自分のことを皇子と言えず工事と言ってしまったことでさらにややこしい事になってしまい､怒られて落ち込んでしまっているシトロン｡
そろそろこの勘違い外交官を絞めてやろうか｡
｢あの｢馬鹿にしてるのは貴方でしょう?｣(マミー!?)｣
｢何のことだ｣
｢この方はこの国の皇子よ｡
そのような態度をとって国同士で戦争でも始める気なのかしら｡
相手方をバカにする態度はこれ以上止めてくださらない?自国の恥さらしよ｣
｢っ...すみませんでした｣
勘違い外交官を論破したマミーは､気がつけばシトロンと笑顔で談笑していた｡
2人は笑顔で話しているが､外交官達は完全に青ざめていた｡
...マミーの怖い一面を垣間見た気がする｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鏡花(プロフ) - ミーさん» コメありがとうございます！飽きないような話が書けるよう頑張りますね!(＊´∀`) (2017年9月6日 19時) (
レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 面白いです笑笑更新楽しみにしてます (2017年9月6日 2時) (レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - ありがとうごさいます!!色々なたるちの美味しい一面をどんどん出して行くつもりですっ!(≧∇≦*)この先未来の原作で謎になっていた部分を妄想で好き勝手書いていくと思いますが最後まで宜しくお願いしますっ!!(*´∀｀) (2017年8月27日 21時) (レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっと♭(プロフ) - やばいです。神作に出会えたという幸せで…(( 更新頑張ってください！応援してます!!本当もうたるち可愛すぎてやばいです!! (2017年8月27日 18時) (レス) id: 5ed1348290 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花(プロフ) - すしさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるとスゴく嬉しいですっ!(*ﾟ▽ﾟ*)毎日更新して､面白い話を書けるように頑張ります♪(≧∇≦*) (2017年8月19日 23時) (レス) id: f86b7d9880 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡花 | 作成日時：2017年8月3日 19時
