外での仕事に行ってください！ ページ17
翌朝、パチリと目を覚ました私は、以前より痛みの少なくなった体を起こし昨日貰ったばかりの制服へ腕を通した
外に出ると空はまだ薄暗く、何人かの生徒たちの声は遠くから聞こえてくるが姿は見えなかった
気持ちの良い空気と朝日に思わず伸びをすると傷がズキリと痛み、いてて、と声を出してしまう
学園に来てから何度も同じようなことをしている気がする
自分の馬鹿さに呆れて笑ってしまう
食堂のおばちゃんにおむすびを2ついただきそれを平らげ、事務室へと足を運んだ
｢失礼します。本日から事務員としてお手伝いさせていただきます。桜田亜月と申しま…うわっ｣
挨拶の途中で声を上げた理由、それは目の前に紙が大量に降ってきたからだ
｢うわ〜！ごめんなさ〜い！大丈夫ですか？…ってあれ先生じゃない…？｣
私の顔を見るなりキョトンと首を傾げるこの青年
なるほど、この人が噂のへっぽこ事務員か…
｢今日からお手伝いさせていただく桜田亜月です…｣
｢亜月ちゃんか〜！僕は小松田秀作です。よろしくね〜！！｣
ニコニコと手を差し出してくる小松田さん
それより先にプリントを拾わなくていいのかと思いながら、よろしくお願いします、と手を握り返した
プリントを拾おうとすると、怪我してるんだからいいよ、と断られる
｢すみません、机仕事ぐらいしか出来なくて…｣
｢いいよいいよ〜。僕、ドジのせいでいつも仕事2倍くらいに増やしちゃうんだよね。だから亜月ちゃんが机仕事手伝ってくれるだけでだいぶ楽になるよ〜｣
これはフォローされてるのかフォローした方がいいのか…
｢あはは…頑張ります…｣
私かそう答えたと同時に小松田さんが顔を上げた
｢それじゃあ仕事教えるね！｣
｢小松田さん！！｣
目の前に広がる白い景色に本日何度目かのため息を着く
仕事に入ってから一時間ほど経過したが、重ねた書類をばらまいては拾って…ばらまいては拾って…をかれこれ5、6回は繰り返している
想像以上の彼のドジに頭を抱える
｢もう！仕事の内容は分かったので、小松田さんは外での仕事に行ってください！｣
｢えへへ〜…じゃあ行ってきま〜す｣
申し訳なさそうに部屋を出て行く小松田さんを見送って、一つ息を吐く
(この先が思いやられる…)
｢早く治さなきゃなぁ…｣
そう小さく呟き、太ももの傷部分をそっと撫でた
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たると(プロフ) - れなさん» ありがとうございます！少し人見知りだけど芯が強い夢主ちゃん、私も好きです( ˙˘˙ )♡これからも楽しんでいただけると幸いです…！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - あいさん» ありがとうございます……！あと1ヶ月ほどほぼ無更新に近い状態になりますが、更新再開まで気長に待っていただけると幸いです……！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - とても面白いお話で、ストーリーの流れや、夢主ちゃんの性格など、とても好きです☺️更新楽しみにしています！ (2022年2月1日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは 夢小説読ませていただきました 面白かったです‼️ 更新頑張ってくださいね (2022年1月17日 19時) (レス) @page34 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - みぃぷる�鵑気�» とても嬉しいお言葉ありがとうございます…！文章の表現の仕方は意識をしているのでとても嬉しいです。これからも楽しみに待っていただけると幸いです(｡ᵕᴗᵕ｡) (2021年11月26日 17時) (レス) id: 952e98308a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たると | 作成日時：2020年7月10日 8時
