検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:40,167 hit

男子トイレの太郎さん 其の捌 ページ8

「水子霊…?」

聞いたことのない名前に首を傾げる寧々とは裏腹に、花子と光は少し驚いた顔をする

そして少し考えたあと花子は「太郎さん」と声をかけた

「……それは、ここで霊を集めて、その霊の管理してるって事なのかな?その子達も含め奥にいる霊達も 皆」

その問いに少女…もとい太郎さんは首を傾げた

「…管理してる…と言うわけではないです。」

「じゃぁこんなにあつまっているのは…?」

しょぼんとしてしまった太郎さんは言いにくそうに答えた



「ここの居心地がいいので、皆集まってここで近所会的なものをしてました」



「老人会的な何か??」

まさかのご近所。

__________

「ま、まぁ太郎さんの正体がわかったわけだし…
…というか花子くんといい太郎さんといい、それぞれが逆のトイレに入るのって流行ってるの?」

子供達に囲まれてる寧々は何気なく聞いてみる

「流行ってないよ?」
「は、流行ってないです…!」

キョトンとした顔の花子と、焦って手を振る太郎さんに息ぴったりに否定される

「でもよ、なーんでこんなに霊が集まってんだ?これも鬼門の位置が関係してんのか?」

犬の霊に戯れつかれながら花子に聞く

猫の霊を肩に載せて、なんかお婆ちゃんの幽霊に撫でられてる花子は「多分ねー」と答える

ちなみに寧々はと言うと

「か、髪の毛を引っ張らないで〜!」

きゃっきゃと小さな子に髪の毛を引っ張られたりして遊ばれてた

一歳半ぐらいの子を抱っこしていた太郎さんは「駄目だよ、離して」と宥め、止めさせると子供はムスッとした顔でやめる

「皆久しぶりに生きてる方と遊べて嬉しいんですね。迷惑かけちゃってすみません」

謝る太郎に、寧々は「ううん!」と手をブンブン降った

「大丈夫!それより、太郎さんはここに住んでるの?」

とりあえず話題を変えようとするものの、太郎のほうがしょぼんとしてしまう

ゔっ…となっていると、ぽつりぽつりと話し始めた

「住んでるというか…いろんなところを転々としてて…今はここに落ち着いてるので…」

「転々?」


「…実はいろんな学校を回っているのですが…
男子トイレの構造上や都合上、“太郎さん”が流行らなくって
…とりあえずまだ七不思議が健在しているこの学校に居座らせてもらってました」


話し方からすると随分な数を回ったようだった

「ふーん…なるほどねぇ…」

感謝! 10/14ちょっと宣伝…!→←男子トイレの太郎さん 其の漆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…!ご指摘ありがとうございます…! (2019年4月7日 14時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…! (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか?私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません! (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白夜の幻想者 | 作者ホームページ: ないよー  
作成日時:2018年9月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。