異界転送 其の捌 ページ40
冷たい視線を投げかける少女は腕組みしながら寧々の方へと歩み寄ってきた
「ほら、帰りますよ。手間がかかる人ですね」
唐突にもそう声をかけると寧々の腕をつかんで外へいこうとする。
その時はっとして寧々は歩みを止めた。急に止まったことにすこし不機嫌そうな少女は「どうしたんですか。行きますよ」と話しかける
「お願い、まって。ここにおおきな人がいるの。さっき私のこと助けてくれて……あ、だれか来たっていってどこかにいっちゃったのよ。それにまだお礼も言えてないし……」
「あなた、なにのんきなことをいってるんですか。この世界から早くでないと帰れないんですよ？」
おろおろとはなしを続ける寧々に冷たい言葉が投げ掛けられ、その内容に寧々は目を丸くする。
「とりあえず、帰らないと」
「で、でも……帰れなくなるってどういうことなの…?」
「この世界からずっと抜け出せないってことです。ここの管理者はいるのかもしれませんが、すぐに来ない辺りまだ未熟な人ですね。全く管理が甘いんですよ。ああいう機械は別の場所に繋がりやすいと言うのに…」
辺りを見回し無感情にもいい放った言葉
その言葉の一つ一つが寧々には理解しにくい物だった
“この世界”? “管理者”? “別の場所”?
はてなマークばかりが寧々の頭に浮かぶ。何かの専門用語でも聞かされてる気分だ
と、
「あ₤、い∋∨た￥₩」
あの声が聞こえた。それに振り替えるとすこし首をかしげた背の高いあの怪異
「あ、帰ってきた！」
そういうとてを引っ張っていた少女は歩みを止め、同じように振り返った
「………あなたですね。ここの管理者は」
スゥ…と冷たいこえが投げ掛けられ、怪異はまたかたを跳ねさせる
そんなことは気づいていないのか、はたまた気にしていないのか言葉を続けた
「どうやら二人いるみたいですね。しかし管理が甘いです。“迷い人”を残してどこかいくなんて愚の骨頂です。気を付けてください
たまたま私がマークしていた場所でしたからよかったものの、他の場所でしたらこの子は“虚”になっていましたよ」
きっぱりと、きつい口調
「あ、あ∋∨ぉ、ごめ₤฿ん、な₦さ₠い」
おどおどと謝る怪異をみて、少女はまた寧々に向き直った
「では、帰りましょう。お礼をいってください」
「え、あ、ありがとうございました！」
はなしの展開の早さにポカンとしていたが、おもいっきり頭を下げる
すると怪異は「こ฿ちらこ∨₠そ」とはにかんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリキャラ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
