放課後 其の壱 ページ25
「はーなっこくん！」
あの夜の事件の数日後
寧々はいつも通りトイレへと向かい、いつもの名前を呼ぶ
すると中には二人の人影があった
寧々に気づくと笑いながら寧々の名前を呼ぶ
「やっほーヤシロ！」
「学校お疲れ様です、寧々さん」
________
「太郎さん、もう大丈夫なの？」
掃除用具を取り出しながら太郎へと言葉を投げかける
「手伝いましょうか？」と言ってくれた太郎に「すぐ終わるから大丈夫！」と答え、そこを花子に誘われて、太郎は花子の花札の相手をさせられている
ちなみに今のところ優勢なのは太郎の様子
花子は考えながら札を出してるようで、喋りかけてこない
「はい、もう何ともないです。寧々さんはお体大丈夫ですか？」
「うん。もう全然平！太郎さんとこの子供達も元気にしてる？」
「はい！…ただ、みんな元気すぎて困りものですけどね…」
苦笑いしながら語る太郎
そしてふいに山札から手札を引き、月と岡の模様が書かれた札をとった
「あ、花子さん、私月見に一杯、三光ですね。勝負」
「ま、まけた…っ！太郎強いんだけど！？」
しばらく考え込んでた花子が息を止めていたのか、「ぷはぁ！」と息を吸ってからそういう
もっけは『次 やる』『あいてしろ』とわらわら群がって行く
太郎はというと、楽しそうな顔で笑って、「花札、よく遊んでいたので」と話した
寧々はその隣で花札を見ながら掃除をしている
あれから数日、『不審な足音』の元凶が無くなった後、ここのところ不審な噂や怪異を見かける事は無くなった
太郎も、土籠による治療(思いっきり叩くこと)により、目を覚まし
その後、何事もなく回復し今に至る
「太郎さん、花札強いの？」
寧々が聞いてみると、暗いオーラを放ちながら
「うん、強い。俺最近もっけにも勝ててないのに…なんか自信なくした…」
しょぼんと肩を落とす花子に「だ、大丈夫よ！きっと！」と慰めの言葉をかける
だが、その背中は暗いオーラを背負ったままである。
相当なショックだったのか
と、
「花子ー！悪霊連れてきたぜっ！」
ダダダッ！と走ってきたのは光
いつもより元気そうなのはなぜ
「悪霊？？」
そっちを見ると同時に
「あっ！百ちゃん！」
太郎が唐突に叫んだ
ぎょっとするものの、光はキョトンとして「モモ？」と返す。そして片手に掴んだ何かを持ち上げた
そこには
「離せー！離してってばー！！！」
小さな小学生くらいの女の子が捕まっていたのだった
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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