増える足音の怪 其の肆 ページ14
「あとちょっと…！」
そう思い、三人は一歩足を踏み入れた
________刹那
『ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!』
耳を劈くような悲鳴が響いた
余りの声に全員が耳を塞ぐ
その声は徐々に広がっていき、まるで後ろが地獄かの如く叫び、ぷっつりと途絶えた
完全に花子の領域に入ってから、恐る恐る後ろを振り向くと
何事も無かったかのようにそこはただの廊下だった
嫌な気配も、先程の叫びももう聞こえない
「…な、何だったのよぉ…」
ぺたんと座って、ため息をつく
その様子に驚いたように太郎が「大丈夫ですか…！？」と声をかける
花子はというと、何か考え事をしているようだった
緊張が解け、寧々はほっと息をつく
……と、それと同時に授業終了合図の鐘がなった
驚いてみてみると、もう授業が終わる時間
「えっ、なんで？」
さっきの時間、つまり足音に追われていた時間は体感時間でいうと約15分くらい
それがもう50分くらい立っていたのだ。驚くのも無理ない
「…多分だけど、さっきの怪異のせいじゃないかな。なにか時差が生じたのかもしれない」
うーん…とフヨフヨしながらあぐらをかく。
ざわざわと声が響いてきて、きっと授業が終わった生徒達が廊下に出てきたのだろうと察する
「…あ、そういえばヤシロ。保健室いいの？行かなくって」
ふいに思い出したように寧々に聞く
「あ…そうだね…うーん…大丈夫、かな！もう眠気も覚めた！」
にっこり笑うと、それを見てにっと笑う花子
「そっか！じゃぁ早く行ったほうがいいんじゃないかな？シンパイしてると思うから」
「うん！また放課後に来るね！」
先ほどとは打って変わり、元気に手を振って、クラスに戻っていった
_____________
「ねー、俺暇なんだけどさ〜」
「しらないよ…そんなの…ていうか僕にそれ言う？」
「だってミツバと俺しかいないじゃん。サクラもナツヒコもまだ終わってないから来ないんだもん。」
フヨフヨミツバと呼ばれた少年に話しかける
花子とそっくりな少年
「つかさも暇人だよねぇ…何か他にやること無いわけ？」
明らかに嫌な顔でそう話すも、「ん〜…ない！」と元気に返事をされ、ため息
「…あ、変な虫みーっけ」
ぐちゃり
嫌な音が響き、虫がいたところには赤い水
「ミツバー！これで絵かこー！」
「いや、遠慮しときます」
すぱぁん！と即座に断ると不満そうな声が聞こえた
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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