増える足音の怪 其の壱 ページ11
____ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
「はい、では課題を明日の午後までに出す事。いいですね？」
昼休みを告げる音が響く中、先生の声は念を押すように響いた
男子の間ではブーイングが聞こえ、女子は声に出さないものの、嫌な顔をする者がいた
その様子に先生は「出さなかったら課題追加！」と一言残し出ていった
「…はぁ……」
「寧々ちゃん？ため息ついてどうしたの？」
親友である葵はひょっこりと顔を覗かせ、心配そうに上目遣いで聞いてきた
突っ伏していた寧々は目を覗かせて、葵を見る
「ううん…なんだか眠くって…」
「寝不足？何か昨日してた？」
「うーん……本を読んでたかなぁ…」
そう答えたものの、実はそうではない
寝不足の理由、それは昨日の夜、太郎のとこにいた水子霊の子が数人がついてきてしまっていたようなのだ
気づかずに帰宅し、その夜、盛大にポルターガイスト現象やら金縛りやらで寝れず、そのまま朝を迎えた
寧々はその後、太郎のもとを訪ね水子霊達を返却
「すみません…！」と謝る太郎に気をつけるように言った後、授業の内容もろくに頭に入らず、今に至る
「顔色悪いよ？保健室行く？」
「ん〜ん…大丈夫だと思う…」
そう言いながらもぐた〜っと伏せる
「そうかな…あ、じゃぁ元気が出るように怖い話してあげる！」
「えっ…あ、ありがとう…」
にぱっと人懐っこい笑顔でそう言ってくる親友にゔっとなりながらも、自分を思ってくれている親友に素直にお礼を言う
葵が話す噂話はほとんど…というよりかすべて本当になっているから、このあと何か起こらないということを願う
「あのね、人気の少ない廊下で歩いているとね、足音が増えるんだって！」
「足音？」
話の内容はこう
____いつもは人がいるのに人気のない、そんなときは気をつけて
二人で歩いていても、何人で歩いていてもよく聞くと沢山の足音が聞こえてくるのです
それは徐々に増えていき、声まで聞こえてきます。
それが怖くなって走っても“音”はついてくる
そして間違っても振り向いてしまうと_______
「そこには人ならざるものがいて、貴方を捉えてしまうのです…っていう噂なの！」
ばぁ！と仕草を使って話し終える
「へ、へぇ…そうなの…」
そんな噂があるのか…と寧々は思う
ただ、頭がボーっとしてしまっていて、頭が上手く回らない
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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