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目覚めと恐怖 ページ5

少女は右手をシンアの先端が真上にピンっと尖った三角型の耳から頬へ、上顎(うわあご)(つた)いながら鼻筋に沿って親指を優しく行き来させる。

心地よい撫で方にシンアは、少女の手に微量の力を込めながら自身の上顎を擦りつけて、喉から甘く掠れた声を出した。

段々に少女も体が軽くなったのか、上半身だけを起こすと、周りを見渡す。

鬱蒼(うっそう)と生い茂ながらも、生気を感じない森

何処を見渡しても月は見えない

星の光だけが辺りを照らす唯一の光だが、その光さえもどこか弱々しい

少女は知らない地に息を呑み、身をかき抱きながら震え始めた。

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設定タグ:異世界 , 冒険   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:雛菊 | 作成日時:2017年8月21日 9時

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