群青アドレセンス (ページ5)

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youth 5 ページ5

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瑠々「何も知らないなんて可哀想」

「どういうことですか？」

瑠々「そのうちわかるんじゃない？」

匂わせるようなことを言うくせに、核心に迫ることは言わないってどういうこと？

教えてくれたっていいじゃん。

樹「ごめんごめんお待たせ」

瑠々「私そろそろ行くね。樹、また明日」

樹「おう、またな」

さっきあの人が言ってたことはなんなんだろう。

せっかく楽しかったのに、心の中がモヤモヤでいっぱいになる。

樹「あ、ごめん。俺この後急用ができてさ」

「わかりました、じゃあまた」

樹「楽しかったよありがと、じゃまたね」

本当はもう少しゆっくりしてたかったけど、急用なら仕方ないから今日は解散することになった。

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慎「おい、ちー！待てって！」

「...あ」

慎「...おう」

あと少しで家に着きそうってところで、愛犬の散歩をしている慎太郎に遭遇するなんて。

今日全然話してないし、気まずいにも程があるよ。

慎「楽しいか？」

「え？」

慎「あいつと一緒にいたんだろ？」

「うん、そうだけど...」

急に楽しいかなんて聞いてきた慎太郎は、いったい何を考えてるんだろう。

慎「朝はあんな言い方してごめん」

「え...ううん、私こそごめん」

慎「明日の朝、ちゃんと話そ」

少しくらいぶつかったって、すぐこうやって解決できるのが私と慎太郎の関係。

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