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youth 31 ページ31
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ジェ「なあ、また樹と付き合ったってマジ？」
「うわ、情報早」
ジェ「昨日樹が電話で報告してきましたよ」
口角を上げて微笑みながら、だけどどこか切なそうに視線を落としたジェシー。
どうしてジェシーがそんな顔をするの？
「うん、多くの女子を敵に回したと思うけどね」
ジェ「大丈夫、Aにはたくさん味方いるから」
「たくさんなんていないよ笑」
ジェ「いるよ。俺に、樹に、慎太郎もいるでしょ」
ジェシーは指折りをしながら、名前を挙げていく。
...ここで慎太郎の名前を出すのはタイムリーだよ、ジェシーくん。
「慎太郎は違うよ」
ジェ「なぁに言ってんの、慎太郎が1番の味方でしょ」
「あだっ、」
おでこにデコピンを喰らわされた。
最近のジェシーは何を考えているのか分からない。
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樹「Aちゃん」
「田中先輩、お待たせしました」
樹「よし、じゃあ行こっか」
「はい！」
玄関で待っていた田中先輩と肩を並べて歩き出す。
今日は田中先輩と放課後デート。
どこに行くかは聞かされてないけど、ワクワクと胸が踊り出す。
私は、田中先輩のことをちゃんと好きになりたい。
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樹「着いたよ」
「...ここ、って」
樹「六石水族館。Aちゃんと来たかったんだよね」
...ここは、私が幼い頃に慎太郎と家族ぐるみで来た場所だ。
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
