youth 19 ページ19
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ジェ「やっと昼だよ、腹減った」
「私ちょっと職員室行ってくる、先食べてて」
慎「おう、いってら〜」
昼休み、私は1人で職員室へと向かう。
お腹ぺこぺこだけど、その前にやることがあるから。
「失礼します。2年1組のAAです。松村先生に用事があって来ました」
松「ん、なに？」
職員室に入ると、コンビニの弁当を口いっぱいに詰めている松村先生。
ハムスターみたいでちょっと面白い。
「あの、お願いがあるんですけど」
松「ん」
「たまには、慎太郎に休みをあげてください」
そう、私の目的は慎太郎の居残りを少しでも減らしてもらうこと。
最近慎太郎は本当に帰りが遅いし、朝もいつもより眠そう。
授業中だって今までより寝てるし、あんなんじゃ居残りで勉強してる意味がない。
だから意を決して松村先生にお願いしに来たのに
松「...何言ってんの？」
「え？いやだから、最近ずっと慎太郎を居残りさせてるから」
松「居残りってなに？俺そんなことさせてないけど」
松村先生は目を丸くしてそんなことを言った。
何とぼけてるんですか〜なんて言おうとしたけど、冗談を言っている様子じゃない。
「どういうことですか？」
松「いやいや、こっちのセリフ。慎太郎なら最近、Aが帰った後に帰ってるはずだけど」
一瞬で頭の中がぐちゃぐちゃになった。
じゃあ慎太郎は、私に嘘をついてたってこと？
松村先生は、私の後に帰ってたって言うけど慎太郎が最近家に帰ってくるのは21:00や22:00頃。
一体、何がどうなってるの？
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年9月3日 22時
