24話 ページ24
「ねえ、人の事とやかく言う前に、自分のそのザンネンな見た目どうにかしたら?」
「は、?」
「お姉さんたちには、その可愛いお洋服は似合ってないよって言ったの」
ぽろりと涙が溢れそうになったとき、口を開いたのは小さな彼女で
まさか話のネタの本人に言い返されるとは思っていなかったのだろう
彼女たちは顔を真っ赤にすると、キモ とだけ呟いて慌ててその場を去って行った
「、、、百瀬ちゃんは可愛いよ、この中で1番女の子だ」
だから、その涙は流しちゃだめ。拭ってくれる人が待ってるんだから。
百瀬ちゃんの可愛い姿を見せてあげて?
そう言って私の涙をハンカチで拭って微笑んだ彼女は、誰よりも素敵で強い女の子だった
⿻
あれからしばらくして、ちいちゃんと手を繋いで会場入り
今日は周りにセンラーが多いみたいで少し複雑だったり
「、、落ち着いた…?」
『うん、なんとか…』
あの後、少し注目を集めてしまった私たちは近くのお手洗いへと避難
…坂田さんに電話かけようか?と聞いてくれたけど、いつ誰が聞いているか分からない状態で電話するのはリスクが高すぎる
それに、彼らも出番前だ
私の小さな話なんかで時間をとらせたくない
でも、首を横に振った私を見て しゅん としていたちいちゃんは本当に愛くて。
そんな彼女を思い出し、 ふふ と口を抑えて笑うと、きょとんとした顔の彼女
「なんで笑ってるの?」
『ううん、ちいちゃん優しいなあって思って笑』
「、、絶対違う!私見て笑ってたでしょ!………あー!ほら!私見る度に笑う!!」
こら!と怒っている彼女は愛らしくて
坂田さんが好きになるのも納得だな、なんて思ったり
「お揃いのヘアメ、可愛いですね」
突然隣のこたぬきさんにそう声をかけられて、ちいちゃんと顔を見合わせて笑う
せっかくのセンラさんのライブなのに、落ち込んでたら勿体無い。
がんばってね のラインと共に、スマホをカバンに仕舞い込んで
今日も、キミの夢中にさせてね。
よし!と最後に手鏡で前髪をチェックして、うらしまさかせん!とコールが始まった会場へどきどきと胸を踊らせながらステージに向かい合った
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らいるぁ(プロフ) - たろちゃんさん» おかえりなさい!! (2019年11月10日 2時) (レス) id: e6d8791f47 (このIDを非表示/違反報告)
イアナ(プロフ) - 待ってます!! (2019年10月1日 9時) (レス) id: c58602d2dc (このIDを非表示/違反報告)
らいるぁ(プロフ) - 待ってます!! (2019年9月27日 0時) (レス) id: e6d8791f47 (このIDを非表示/違反報告)
ななせさま - たろさん天才ですか、、、、なるほど天才ですね;_;出るまで全裸待機して気長に待っておきます(ぐふふ) (2019年8月30日 1時) (レス) id: 217d972b87 (このIDを非表示/違反報告)
ななせさま - まじで本気で大好きな小説なんです(TT)良ければ緑の方バージョンのこの小説って作っていただけること可能でしょうか?可能でしたらぜひともお願いしたい限りです(TT) (2019年8月15日 6時) (レス) id: 217d972b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たろちゃん | 作成日時:2019年6月27日 21時