タラレバ話

失踪者名簿 ページ2

名前：瀬良 彼方 (せら かなた)


性別：男性


職業：臨床心理士
　 とある高校で非常勤カウンセラ−としても勤務

失踪日：現時点では11月6日



職場の同僚が出勤していないのを心配し自宅を訪れたが本人はおらず、職場に荷物が残っていた事から届出があり。




本人特性と鑑定結果

・元々自己肯定観が低い傾向にあるが心を開いている人物には優しかったりする。


・白いメッシュが入っているのは一時的にグレていた時の名残り。


・話をじっくり聞いてくれる真摯な先生として患者様からの評判は高い。名札には子ども達がくれたシ−ルが張られており現在の名札が三代目らしく、愛称で呼ばれるほどクライアントや患者からの評判はいい。


・基本無口では目は座っているが、患者様と関わる時は笑ったり楽しそうな表情が見れる事から仕事で人が変わるとの同僚からの証言あり。


・自身で大きなトラウマを抱えている部分はあるが何とか制御出来ているとのこと。この事から自害の線は薄いと考えられる。


・職場には本人が使用している白衣とつくりかけの書類が残っており、争った形跡なし。
しかし、出勤時に使用していたかばんが残っていた事から職場内で何かあったと考えられる。



・防犯カメラにも退勤時間を過ぎからの本人姿は映っていない。
だが、失踪日の夜間に停電がありカメラが反応していない時間があったとのこと



これらのことから本件の失踪は単なる家出と事件の両方で捜査する事とする。
また、他県で同日に行方不明となった2人(一人は保護)との関連も調査を行なう。
保護された方にも体調は回復次第、他県の捜査官と連携を取り後日聴取を行なう事とする。

以上




20××年 11月8日 捜査局資料 より

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