俺は君のアイドル。【緑】

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『あぁ…あかん…。』









「そないに緊張することあらへんよ(笑)」









『だって…。』









あれから時は経ち、今日から俺らは中学生。









途中の道では、









『桜綺麗やぁ…！！』









なんて楽しそうだったのに、めちゃくちゃ緊張してる美空。









「なんでそんな緊張するん(笑)」









『智と違うクラスやったらどないしよ…。』









…あかんわ、ほんまにかわいくてしゃーない。









あの頃から変わったことといえば、美空に対する“可愛い„という感情が、









妹として……ではなく、








女の子として、になったこと。









せやけど純粋ガール美空ちゃんに手は出せんから、かなり我慢してんのやで？









『…!!!!



おんなじクラスや！智！！』









「よかったなぁ！



…なんで泣きそうなんー(笑)」









『智がおらんクラスのこと想像したら怖なってんーーー…！』









はいはい、と頭を撫でてやる俺はちゃんと美空のお兄ちゃん役を演じられてるんやろか。









頭を撫でてやるのも、抱きついてきた美空を抱き締めてあげるのも、









全部、当たり前が当たり前じゃなくなってきていた。

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