私、気がついたら極道でした２ (ページ11)

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Episode17.5　不器用ページ11

相良「…チッ…」

自宅で不機嫌なままどかっと座り込み、暑さと苛立ちで熱くなった体を冷ますように冷えたビールをぐびぐびと飲む。

清水「また随分ご機嫌斜めね。いつものことだけど。血圧上がるわよ」

相良「…うるせぇよ。」

清水「はいはい。…いつか分かってくれるわよ。あんたの…優しさ？」

相良「何言ってんだ、気色悪ぃ。」

清水はクスリと笑い、灰皿を相良の前に出す。

清水「それか、もしかしたら今もちゃんと伝わってるかもよ」

相良「…うるせぇってんだよ。」
相良(お前も何もわかってねぇ癖によく言えたもんだな)

その頃の野島とA

「誘ってくれてありがとうございます野島さん。…ちょっと辛かったから嬉しいです。」

涙目になりながら礼を言われた野島は思わず顔を赤らめる。

野島(さ、誘ってしまった…。緊張したけど、誘ってみてよかった…。)
野島「いえ！同期だから仲良くしたいし、今日は食べましょう！お疲れ会ってことで！」

「はいっ…ありがとうございます」

野島「敬語やめない？同い年なんだし…。」

「慣れるように、頑張ってみる…ね？」

野島「うん」
野島(丁寧な人だなぁ…)