144話 ページ10
「うげーー、訓練疲れたぁ。」
「麗日が溶けてる！！」
太陽が燦々と照りつける中、今日は１日屋外訓練だったため水飲み場周辺でA組メンバーは倒れこむように休憩を取っていた。
よほど体力を消耗したのか、誰一人声を発さず、体を放り投げて動かない。
中でも日陰によって冷たくなった石に張り付いている麗日はまさにスライムの様。
そして薄く目を開け、熱くなり蜃気楼が現れた地面をじっと見つめ徐にポツリとつぶやく。
「A、どうしてるんやろ、、」
その言葉に、皆がAのことを思い浮かべる。
彼女がアメリカに立って２週間が経とうとしてる今、そんな事を考える。
最初はどこかクラスの空気も重くなっていたが、最近ようやく彼女のいない教室に慣れてきた。
「(Aがいないだけでこんなになってしまうとは…後１２ヶ月と２週間も会えないなんて、耐えられるやろか…)」
麗日が自分でつぶやいた言葉に打ちひしがれていると、芦戸の元気な声が響く。
「そーーだ！！今日寮に帰ったらAにテレビ通話しようよ！！
リビングのモニター繋いでさ！！」
「お！いいなそれ！！」
「いいねいいね！」
盛り上がる葉隠や切島を横目に、轟が冷静に告げる。
「時差もあるし、いきなりはあいつも困るだろ。」
「確かに、どんなハードな練習をしているか分かりませんし…」
いたい所をつかれ、言い淀む芦戸であったが、それでも折れない。
「そんなこと言ってたらもう連絡とれないよ！時差も２３時くらいに電話すれば向こうは９時ぐらいだろうし！！日曜だろうし！試すだけ試してみようよ〜！」
横たわりながら会話を聞いていた麗日も、上体を起こして座り込む。
「私も、
Aの声聞きたいなぁ。」
恥ずかしそうに頬を掻きながら告げる麗日に、皆心は同じだったのかその後すぐさま更衣室へ行き寮へと戻っていった。
――――――――――――――
―――――――
――――
「あれ、もう皆揃ってる！」
「おせーぞ麗日〜！」
寮についた後自室に戻り、着替えてリビングにいくと、すでにクラス全員待機していた。
しかしリビングのモニター接続が難しいのか、芦戸が四苦八苦している。
その様子を見かねてか、はたまた別の理由かソファーに座っていた爆豪が徐に立ち上がり、
芦戸からケーブルを奪い、瞬時にセッティングを終わらせる。
「さっすが爆豪！才能マン！」
バシバシと背中を叩かれながらもドサっと先程の場所へ座る。
「じゃ！コールしちゃうよ！」
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にのに - ご結婚だぁぁあ (2020年9月14日 10時) (
レス) id: 85146adaec (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - ハゲ！ばか！さん» ありがとうございます！嬉しいです＾＾ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ！ばか！ - 大変よいですね！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます！最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです＾＾！ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ！！まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした！！最初から読ませて頂いてます！とても内容などが好きです！！これからも無理はせず頑張って下さい！！ (2019年8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2018年7月8日 14時
