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168話(爆豪side) ページ34

いつもキレている爆豪だが、今日はまたいつにも増してイライラが前面に出ている。
だがそれも慣れっこなのか、A組はさほど気にせず教室で騒いでいた。

衝撃の告白から2日、いつものように過ごしているAを一瞥して自らの机に視線を落とす。

そう、ようやく長年の片思いが実ったと言うのに拍子抜けな程いつも通りなのだ。

「(クソ…!!!告白も先を越されるし何も思い通りにならねぇ…!!!)」

ギリギリと歯を鳴らしながらも視線だけで教室を見回す。
爆豪とAがくっついたことは恐らく誰もしらないだろう。

彼としてはすぐさま全員に周知させけん制したいのが本音だろうが、生憎彼女はそういうことを率先していいたいとは思わないたちだ。

悶々と考えているうちに授業が終わり、気がつけば教室に一人残る形になった。

シーンとした空間に緑の髪がひょこひょこと顔を出す。

「か、かっちゃん。今日は午前の座学だけで終わりだよ…?」

そういう憎たらしい幼馴染はいつしか俺が睨んでもビクつかなくなった。
それもまた癪に障り、「分かってるわクソが。」と返す。

するといつもなら苦笑いで帰っていく出久が、何故か微笑みだした。

「かっちゃんとA、上手くいったんだね。」

その言葉に思わず顔を上げる。

「……Aから聞いたのか。」

しかしそうではないと軽く首を横に振ると、さらにニコリと笑って告げる。

「だってA、すっごく嬉しそうだから。」

そんなことで勘付いたのかよと思っていると、廊下からパタパタ小走りの音が聞こえ、教室の前でとまると顔だけ覗き込む姿が視界の隅に入った。

『あ!勝己まだ帰ってなかった!出久も!』

もう帰る?と聞きながら机に寄ってくるAに出久は「これから図書館にいってくるよ」と横をすり抜けて教室を出て行った。

その後ろ姿を見送った後、透き通った青眼が自分を捕らえる。

『勝己は?よかったら一緒に帰ろう。』

「(こいつは何だってこう、、、)あぁ。」

敷地内の寮までのわずかな時間、木陰がAの髪を彩りより綺麗さを引き立てていた。
そしてふと、その速度に気がつき足を止める。

「…、A、今喜んでんのか?」

そういうとAはびっくりした顔でこちらを見上げると、数回瞬いてフフっと前を向く。

『凄く幸せ』

その横顔に耐え切れず、眉間にしわを寄せる。
そしてゆっくり抱きしめると、ため息を吐いた。

「…俺も。」


出来るだけ長く、一緒にいたい。

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設定キーワード:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 爆豪勝己   
作品ジャンル:恋愛
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MAKEOVER(プロフ) - ハゲ!ばか!さん» ありがとうございます!嬉しいです^^ (3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ!ばか! - 大変よいですね! (11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます!最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです^^!ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです! (8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ!!まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした!!最初から読ませて頂いてます!とても内容などが好きです!!これからも無理はせず頑張って下さい!! (8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 波風さん» お待たせしました!最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^! (7月18日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MAKEOVER | 作成日時:2018年7月8日 14時

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