145話 ページ11
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
……
コール音が重なる度、リビングでは緊張が走る。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
「…今日は難しいかしらね」
吹雨が呟く。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙッ
「「「！！！！！」」」
コール音が途切れ、一斉に体が前のめりになる。
【『……ｶｻｯ…もしもし、』】
「「「A！/Aちゃん！/都築！！」」」
【『…お…、！はは！凄い声が聞こえる、何人いるの？』】
嬉しさのあまり口元がにやけ、上ずった声で芦戸が告げる。
「久しぶり〜〜〜っ！実はA組全員揃ってるの！！」
【『え！そうなの！？わぁ〜、嬉しいなぁ。』】
「所でA、テレビ電話に切り替えたりって出来る？？」
そう、Aの携帯でテレビ電話になっていなかったため、折角繋いだモニターは依然暗いままだったのだ。
【『ん、今クラスメイトと一緒で、ちょっと確認だけするね。』】
すると小さく英語で話す声が聞こえてくる。
「ほへ〜、Aかっこええ…」
「お茶子ちゃん、口があいてるわよ、ケロ」
するといきなりモニターが明るくなり、そこには恋しかったAの姿が。
【『ハロー、皆元気？さっきまで授業？だったよね、お疲れ様。』】
そう手を振りながら微笑むAに、恐らくクラス全員が癒されただろう。
「そっちは元気か？」
切島が尋ねると、頷きながら「うん、元気だよ！」とまたしても微笑む。
「元気で何よりですわ、そちらの授業はどうですか？こちらは変わらず必殺技の考案をしておりますの。」
【『百！久しぶり〜、んーとこっちは今ね、ヒーロー社会に適した街づくりの考案っていう課題をしてて、』】
そういうと画面が床に移り、参考図書や配布物が広がっていた。
すると先程話していた子達だろう、他に２人の足が見きれている。
【『以前こっちも連携の必殺技考案と救助訓練をやったんだけど、その時グループ組んだ子達と１年間一緒にやっていくみたいなんだ。』】
たった２週間の間に出来るとは思えない内容に、Aが行った学校はやはり世界で最高峰だということを再認識させられる。
「やっぱり大変だよね、今日はいきなり電話しちゃってごめんね。」
【『そうだね、でも凄く刺激をもらってるよ。電話のことは気にしないで、今は座学がメインだし、私も皆の声が聞きたかったから凄く嬉しいよ。ありがとうお茶子。』】
その言葉に照れていると、いきなり緑の髪が映り込む。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にのに - ご結婚だぁぁあ (2020年9月14日 10時) (
レス) id: 85146adaec (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - ハゲ！ばか！さん» ありがとうございます！嬉しいです＾＾ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ！ばか！ - 大変よいですね！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます！最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです＾＾！ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ！！まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした！！最初から読ませて頂いてます！とても内容などが好きです！！これからも無理はせず頑張って下さい！！ (2019年8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MAKEOVER | 作成日時：2018年7月8日 14時
