雨 ページ19
Aside
中務先輩、私よりきっと15センチくらい背が高い。
だから、私が傘持つのきつくて
俺が持つからって持ってくれた、、けど
絶対私の方に寄せてる。
前もこんなことあったけど
この人、優しすぎるんだ。
『中務先輩、肩濡れてますよ』
「気のせいやろ」
『、もっとそっち寄せても大丈夫です』
「そしたら、Aちゃん濡れるやん笑」
『私は、、平気なんで』
「女の子は、はいって頷くだけの方が可愛げがあるで〜笑」
『私に可愛さ求めないでくださいよ、』
「そこなんや笑笑」
何を言っても、こんな感じではぐらかされるから
私も諦めるしかないんだけど。
相合傘なんて、いつぶりってくらい久々だし
こんなに安心しきって話せるのも久々。
中務先輩、絶対車道側歩いてるし
傘はやっぱり私の方に寄せてるし
話すの苦手なはずなのに
たくさん話してくれてる。
語彙力は少し気になるけど、笑
『中務先輩の家先行きましょ』
「えでも、そしたらAちゃん1人になるやん」
『じゃあ、傘どうするんですか笑』
「あ、、そっか」
『家、近いんですよね?大丈夫です、1人でも』
「じゃあ、そうしよか」
それから少し歩いて中務先輩の家に着いた。
部屋には明かりがついてて
美味しそうな匂いも少しだけした。
お母さん、夕ご飯作って待っててくれてるのか。
きっと中務先輩みたいに優しすぎる人なんだろうな
なんて、そんなこと考えた。
「ありがとう」
『いえいえ、いろいろお世話になってるんで』
「お世話て笑」
『風邪、引かないでくださいね』
「Aちゃんこそな」
『はい。じゃあ、おやすみなさい』
「うん、おやすみ〜」
家までの道のり、
嫌いな雨も少しだけ、好きになったかも。
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亜嵐LOVE - やっぱり面白すぎて何回も読みに来ちゃいますね、ゆっくりで良いので更新頑張って下さい! (2020年6月7日 7時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 応援してます更新頑張って下さい (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - この物語めっちゃ好きです (2020年3月13日 17時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たらこ | 作成日時:2020年1月2日 9時